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2012 ビクトリーホースランチレポート

2012 ビクトリーホースランチレポート

ビクトリーホースランチ

今年で開場20年目を迎えるビクトリーホースランチは、競走馬の生産から育成を手がける牧場です。北海道浦河町と栃木県に拠点を構え、2011年は育成馬ゴールドメダルがNAR2歳最優秀牡馬に輝きました。ここでは中学生3年生~高校1年生の男子3人が参加し、主に浦河本場の繁殖・1歳厩舎で就業体験をしました。

牧場では基本となる作業を重点的に、寝わら上げや厩舎清掃、馬の手入れ、集牧、アイシングを行いました。まずは365日欠かせない作業の寝藁上げ、全身を動かす力仕事です。一通りやり方を伝えられると、きれいな寝わらと汚れた寝わらを選り分け、ボロを取り除きます。毎日していれば、馬がどこにボロをするか察しがつくようになりますが、初めての人は汚れた寝わらの見分けやボロ探しも一苦労。それでも黙々と打ち込み、馬房をきれいな状態にしました。
寝わら作業を終えると、引き手綱を持ちながらブラッシングに挑戦です。「1歳馬には触ったことがなく、戸惑いました」という声も出ましたが、慣れてくるとブラシを持つ手に迷いがなくなり、馬も安心して身を任せていました。牧場の方より「毛並みに添って」、「強くかけた方が馬は気持ち良い」とアドバイスを受けると、みるみる馬体はきれいになり、馬たちは心地よい表情を覗かせていました。

だんだんと馬とのコンタクトがとれていくと、集牧の役目がまわってきました。牧場の方に見守られながら、放牧地の馬を厩舎へと連れて帰ります。集牧では外傷がないかのチェックをし、決められた順に馬を出します。引き手綱を通して馬の気性や癖を感じながら、「仕事を体験してみて、馬に対する見方が変わりました。引き馬ではケガをさせないように注意しました」と、参加者は緊張の糸をピンと張って臨んだようです。体験では馬との距離を縮めると同時に、仕事をする側の馬の見方を掴むキッカケとなったようです。

参加者を担当したビクトリーホースランチ・繁殖スタッフの高橋佑誠さんは、
「最初はみんな大人しい印象を受けましたが、慣れの問題でしょうね。彼らにとっては初めての仕事ばかりでしたが、精一杯取り組んでいました。個々の牧場で仕事のやり方は違いますし、その牧場の雰囲気になじむかどうかも、働いていく上では大事なポイントです。一軒でも多くの牧場の話に触れて、働くイメージを掴んで欲しいです。」
と、広く情報を得ることを勧めていました。

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