2025 メインフェアレポート

2025 メインフェアレポート

9月20日(土)、21日(日)に、JRA東京競馬場フジビュースタンド1階のイーストホールにおいて「BOKUJOB 2025 メインフェア」を開催しました。
昨年までは、安田記念(GⅠ)が施行される6月上旬に開催していましたが、年々増加する相談者数に対応しながら、「静かでゆとりある相談環境」を確保するため、東京競馬場がパークウインズ(場外発売)開催日となる9月に実施時期を変更のうえ開催しました。
今年も牧場就業を希望する学生や生徒の方々が多数来場し、希望する牧場や団体との相談に臨んでいましたが、参加者にとっても今後の進路を決定していくうえで貴重な機会になったものと考えています。

相談エリアの「静かでゆとりある相談環境」の実現に向けて

メインフェアは、2016年より毎年6月の安田記念(GⅠ)を施行する週に開催してきました。春のGⅠシーズンは競馬場に来場されるお客様も多く、お客様エリアが著しく混雑していることから、年々増加する相談者数に対応できる会場スペースの確保が困難となっていました。コロナ禍による中断を経てメインフェアを再開した直近2年間も、フェア会場の混雑が課題となり、参加牧場からは「来場者が多く、会場が手狭だった」とのご意見も寄せられていました。
こうした状況を踏まえ、事務局では「静かでゆとりある相談環境」の実現を目指し、開催時期と会場の見直しを検討。JRA東京競馬場の協力のもと、比較的来場者が少なく、会場スペースの拡張も可能なパークウインズ(場外発売)開催日である9月に実施することを決定しました。場外発売日での実施は2014年以来、11年ぶりとなります。
当日は、高校生・大学生を中心に155名(前年254名)の相談者が来場。保護者などの同伴者は65名(前年126名)、その他の見学者を含め、総来場者数は235名(前年486名)となりました。来場者数は前年を下回りましたが、BOKUJOBや牧場の仕事に対する関心の高さは引き続き感じられる結果となりました。

盛況であった「就業相談エリア」「研修相談・進路相談エリア」

今年のメインフェアでは、各相談エリアのスペースを十分に確保するとともに、相談者とメインフェア会場に参加している牧場・団体との面談機会を最大化することを目的として、過去2年間設置していた「Web相談コーナー」を廃止しました。さらに、昨年に引き続き、牧場やその仕事について詳しくない相談者に対してBOKUJOB事務局員が説明を行う「交流エリア」を設置しました。また、各ブースの混雑状況を把握しながら、相談者の希望に応じて適切な牧場・団体へ案内する「案内デスク」も設け、面談の効率化に努めました。その結果、2日間で計581件の相談が実施されました。
「就業相談エリア」には、北海道・関東・関西から総合牧場、生産牧場、育成牧場など25牧場(前年27牧場)が参加し、仕事内容や採用方法、インターンシップなどに関する相談に対応しました。相談者は積極的に質問を行い、熱心にメモを取る姿が見られるなど、意欲的な参加者が多数確認されました。

「研修相談・進路相談エリア」には、JBBA、BTC、公益社団法人日本装削蹄協会、ひだか・ホース・フレンズ、静内地区求人牧場紹介(JAしずない)、北海道静内農業高等学校の6団体が参加しました。
来春入講における試験が終了した時期にフェアが開催されたこともあり、JBBA・BTCのブースでは相談者数・相談件数ともに例年より減少しました。しかしながら、2026年夏に行われる入講試験を見据えて早期から検討を行っている高校2年生や大学3年生が保護者とともに訪れ、試験準備や進路検討に向けて熱心に質問する姿が見られました。また、11月に実施されるJBBA研修・BTC研修を見学するBOKUJOBイベント「研修コース合同見学会【C日程】」に関する教官からの案内を真剣な表情で聞き入る相談者の姿も確認されました。
さらに、JBBAやBTC研修の合格発表直後であったことから、「牧場で働こう体験会」などのBOKUJOBイベント参加者が来場し、「JBBAに研修に合格しました!」「来年からBTC研修を受講します!」と笑顔で事務局員に報告する場面もありました。
今年は会場参加となった日本装蹄師会装蹄教育センターのブースにも、1年間の研修を経て装蹄師を目指す多くの若者が訪れました。さらに、日高の牧場での就労を目的とした研修施設「ひだか・ホース・フレンズ」のブースには転職を検討する社会人が、静内地区求人牧場紹介(JAしずない)のブースには静内地区での牧場就業を目指す高校生から社会人まで幅広い層の相談者が、北海道静内農業高等学校のブースでは、牧場就業を視野に入れて同校への進学を検討する小中学生とその保護者が来場し、担当者の説明に真剣な表情で耳を傾ける姿が見られました。
JBBA・BTCといった研修機関、ひだか・ホース・フレンズや静内地区求人牧場紹介(JAしずない)などの関係機関が一堂に会することは、競走馬の牧場就業を目指す相談者にとって進路検討の選択肢を広げる大きな機会となります。今後のメインフェアにおいても「研修相談・進路相談エリア」を適切に運営し、より充実した相談環境を提供していきたいと考えています。

新たな取組み(事前参加申込登録)の実施

これまで、相談者はフェア当日に受付票(エントリーシート)を記入していましたが、記入に時間を要することから受付の混雑を招く一因となっていました。そこで、新たに申込みフォームを通じて必要事項を事前入力できるWebシステムを導入し、参加登録をオンラインで完了できる仕組みを整えました。当日は、登録完了後に発行されたQRコードを提示することでスムーズに入場できるようにし、受付業務の効率化を図りました。
今回の事前参加申込者は119名で、そのうち82名(全相談者の半数以上)がQRコードを利用してフェアに参加しました。
この取組みにより、受付の混雑緩和と相談活動の円滑化に一定の効果が確認されました。今後も、より快適で効率的な相談環境の実現に向けて、さらなる工夫や新たな仕組みの導入を検討していきたいと考えています。

SNSによる情報発信の強化

メインフェアは、牧場就業に対して高い意欲を持つ参加者が多数来場し、熱心な相談が数多く行われました。その背景には、SNSを活用した情報発信の強化が一因として挙げられます。
開催時期を大きく変更したこともあり、特にX(旧Twitter)では開催告知開始後から、参加牧場や参加団体の紹介を毎日投稿し、継続的な情報発信に努めたり、InstagramやFacebookでも告知回数を増やしたりなど、発信力の強化を図りました。その結果、相談者の中には「SNSを見てメインフェアの開催を知った」と答える方も多く、SNSの有効性と重要性を改めて示す成果となりました。
こうした結果を踏まえ、今後はメインフェアの告知にとどまらず、SNSを通じた情報発信をさらに強化し、牧場就業を希望する方々を応援するBOKUJOB活動をより広く知ってもらえるよう注力していきたいと考えています。

最後に

「BOKUJOB 2025 メインフェア」は、実施時期を大きく変更しての開催となりました。相談者数・相談件数は昨年より減少しましたが、コロナ禍以前の2019年とほぼ同水準の相談者数を記録し、相談件数はその2019年を20%以上上回る結果となったことから、メインフェアは、盛況のうちに終了し、所期の目的であった「静かでゆとりある相談環境」の実現も成功裏に果たすことができたと考えています。
こうした結果は、数多くの相談者のご参加、そして牧場・団体関係者の皆様のご協力によるものであり、心より感謝申し上げます。来年以降、さらに多くの相談者にご参加いただけるよう、情報発信の強化などの取組みを進めていきたいと考えています。
BOKUJOBでは、メインフェア・関西フェアに加え、今後も「牧場で働こう見学会」(関東・関西)、「牧場で働こう体験会」、さらには「研修コース合同見学会」など、参加型イベントを継続して実施いたします。また、サポートデスクやWeb相談会を通じて、牧場就業を希望する皆様を幅広く支援していきます。
開催情報や最新の取組みについては、公式サイト BOKUJOB.com、各種SNS、そしてBOKUJOB YouTubeチャンネルにて随時発信しております。ぜひご覧いただき、次回以降のイベントにもご参加ください。

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