2012 体験会レポート(4日目)
2012 体験会レポート(4日目)
レポート(4日目)
体験会の内容も後半に入ります
体験会も折り返しを過ぎた4日目の朝は牧場から始まります。牧場の仕事は「掃除に始まり、掃除に終わる」とも言いますが、昨今は夜間放牧をする牧場が多く、朝、飼葉づくりをしたのちに馬を放牧地から厩舎へと導きます。実は、体験会終了後のアンケートや感想の中でも「ひとりで馬を引いたこと」というのは「乗馬ができた」というのと同じくらいに印象に残る出来事のようです。おとなしい繁殖牝馬といえども馬が暴れたら人間はひとたまりもありません。馬の気持ちを察しながら、そして馬に舐められないように慎重に歩を進めます。作業後の朝食を食べて「こんなにおいしく、そしてたくさん食べた朝食は初めて」という感想も聞かれました。午前中にするべき仕事を終えた参加者たちはAERUに戻って午後からの2度目の乗馬体験に備えます。
前回は「初めて馬に乗った」人でも、今回は「2度目」です。馬上での姿勢や手綱の持ち方、指示の与え方など教官の声は厳しさを増します。乗馬の世界では「怪我と弁当は自分持ち」という言葉があるように、万が一ケガをしてもそれは自分の責任です。島村教官の厳しい声は「ケガをさせないように」という配慮でもあるのです。ここAERUでの乗馬体験は参加者の記憶に深く刻まれたようでした。
そして、乗馬が終われば、BTC軽種馬育成調教センターの「あかしあ寮」に移動して斎藤、小守両教官から馬に関する講義が行われました。木馬などを使って手綱の持ち方などを教わり、また実際の馬の動きを再現する電動シュミレーターでクビの強さなどを体験することができました。
そして、浦河最後の夜となるこの日はBTCの育成調教技術者研修の研修生4人を交えた夕食会。4人の中には昨年の体験会に参加して研修生となった人もいて、実体験を交えた話に参加者は聞き耳をたて、熱心に質問を繰り返していました。両教官は、どうすれば研修生になれる(合格できる)のかなど答えに窮する質問にタジタジの様子でした。