2024年体験会レポート(1日目)
2024年体験会レポート(1日目)
レポート(1日目)
BOKUJOBが2011年から実施している「牧場で働こう体験会」は、新型コロナウイルスの感染症の影響を受けた2020年に中止しましたが、牧場就業を目指す学生・生徒などの若者たちを支援するため、2024年も7月下旬から5泊6日の日程で実施いたしました。
今年も各種感染症が牧場スタッフに拡がった際の影響を考慮し、最寄りのホテルから事務局スタッフが毎日車で送迎する形での実施となりましたが、今年は就業体験の受入牧場を浦河町に集約して実施したこともあり、参加者全員で顔を合わす機会も増え、就業体験班を超えた参加者同士の“仲間意識”も確認することができました。
なお、この場を借りて、参加者受入れにご協力いただきました牧場の皆様には、感謝申し上げます。
集合 ~夢に向かって最初の一歩~

新千歳空港からバスで出発
今回の体験会も全国各地から74名の申込の中から抽選により選ばれた男性9名、女性6名の計15名が参加しましたが、参加者の年齢は16歳から19歳の高校生・大学生でした。
「ずっと馬関係の仕事をしたいと思っていた」、「馬に対しての洞察力や知識を高めたい」、「普段知ることのできない、生産牧場や育成牧場の業務を深く知りたい」、「牧場での実践的な就業体験から、将来の目標をより明確にしたい」など、今年も具体的な動機や目的を持った参加者が多い体験会となりました。
14時に新千歳空港に集合した15名の若者は初めての牧場での就業体験への期待に胸を膨らませて、バスに乗り込み、事務局スタッフとともに目的地である浦河町に向かいました。

緊張の中での自己紹介
今回の体験会は、浦河町にあるビクトリーホースランチ(女性2組6名)、杵臼牧場(男性3名)、谷口牧場(男性3名)、笹島智則牧場(男性3名)に分かれて、牧場での就業体験を行います。
バスの車内では、まず体験会スケジュールの確認や、就業体験時の注意、ともに行動する上での注意事項等のオリエンテーションを行ったのち、体験会恒例の参加者の自己紹介が始まりました。
参加者にとっては、この体験会で最初の緊張する場面になりますが、同世代で牧場就業という同じ志を持つ“仲間”に向けた“自己紹介”は、重要なファーストコンタクトになります。
本日からの体験会を一緒に過ごす仲間に向けて、緊張しながらも「体験会の参加動機」、「将来の夢」、「体験会で何を得たいか」、「好きな競走馬」といった内容の自己紹介は、照れる気持ちもあり、なかなか上手に伝えられない参加者もいましたが、みんなが笑顔で話していた姿が印象的でした。バスに同乗した事務局スタッフも自己紹介を行うことで、参加者との距離を近づけることができたのではないでしょうか。
オリエンテーションや自己紹介をしている間も、バスは目的地である浦河町に向けて走り続け、車窓から放牧されている馬が見えると、参加者は釘付けになって窓の外を眺めていました。「北海道の牧場に来たという実感が湧いてきた」という参加者はその後もずっと窓の外を眺めて道中を過ごしていました。

受入牧場の方々との顔合わせ会
バスは3時間かけて浦河のホテルに到着。
ここで、もう一度、事務局スタッフから5泊6日で行われる体験会の日程確認、共同生活や受入先牧場での行動、実際に競走馬を扱う上での注意事項等の説明を受けます。事務局スタッフはもちろん、牧場のスタッフの方々も就業体験受入れには最大限の注意を払いますが、人間がケガをしないことはもちろんですが、馬にケガをさせないことも非常に大切なことであるため、参加者には「旅行ではなく、就業体験に来た」という意識をしっかりと持ってもらいます。
その後、参加者の受入牧場の方々をお招きした顔合わせ会を行いました。参加者、牧場の方々、事務局スタッフの全員が参加する顔合わせ会ですが、受入牧場の方々と初めて会う機会になるため、最初は緊張した表情も見受けられた参加者達でしたが、食事をしながらコミュニケーションを進めるにつれて、次第に表情も和らぎ、牧場の方々に積極的に質問している場面も見受けられ、明日からの牧場での就業体験が楽しみな顔合わせ会となりました。