2025 Webフェアレポート

2025 Webフェアレポート

本年も、コロナ禍で定着したWeb会議システムを活用した「Webフェア」を開催しました。「遠方に居住しているためメインフェアに参加できない」、「サポートデスク当日に予定が合わない」といった方など、対面での牧場就業・進路相談活動への参加が難しい希望者のニーズに応えることを目的としています。
例年は6月にメインフェアを開催し、秋11月にWebフェアを実施してきましたが、本年はメインフェアを9月に開催することとしたため、夏休み前の学生・生徒に対する相談活動を強化する目的で、Webフェアを6月に開催しました。
開催日は6月7日(土)、8日(日)の2日間で、Webシステムを用いた事前参加登録制を採用しました。全国から79名の参加登録があり、当日は58名が参加しました。参加者の内訳は、中学生3名(静内農業高等学校への進学希望)、高校生・大学生・専門学校生など34名、社会人など既卒者21名となり、過去2年の秋開催と比較して夏休みを前にした高校生・大学生の参加が多い傾向が見られました。
参加牧場・団体は全国の生産・育成牧場17牧場に加え、JBBA静内種馬場、BTC、JFA装蹄教育センターの研修機関の教官、静内農業高等学校の教員、BOKUJOB事務局員が参加し、相談者との面談に臨みました。相談は、牧場・団体が設定した相談可能時間枠に参加者がWebシステムを通じて希望する牧場・団体と時間を予約する方式を採用し、効率的に進められました。その結果、2日間で合計216件の牧場就業・進路に関する相談活動が行われました。
また、参加者の中には2日間で10件を超える相談を行った者が3名確認され、さらに15件を超える相談を受けた牧場・団体も5団体(BOKUJOB事務局を含む)ありました。これらの結果から、本年のWebフェアは、例年の秋開催以上に活発な牧場就業相談や進路相談が実施されたと考えられます。

Webフェアを終えて

本年のWebフェア終了後、参加牧場・団体および参加者を対象にアンケートを実施しました。
参加牧場・団体からは、参加者について「牧場就業に対して真剣に考えている方が多い」「情報収集など事前準備をしっかり行っている」との評価が寄せられました。また、Webフェアそのものについても「複数の牧場・団体が参加するため、フェアに参加できない希望者にとって貴重な機会となる」「メインフェアと同様に、Webフェアも年々参加者の本気度が高まっている」といった肯定的な意見が多く見られました。
一方、参加者からは「複数の牧場・団体の担当者から直接話を聞くことができて良かった」「Web形式であっても牧場の仕事や研修内容を理解できた」「牧場や研修の雰囲気を知ることができて良かった」との回答があり、次回のWebフェアや通年のWeb相談会への参加希望も多数確認されました。
参加者の居住地については、6割超がメインフェア・関西フェアの開催地である関東・近畿地方在住者でしたが、4割近くは北海道、東北、中部、中国・四国、九州地方在住者であり、全国的な広がりが見られました。さらに、Webフェア後に面談先牧場でのインターンシップに参加した者や研修合格者も確認され、本年のWebフェアも参加牧場・団体、参加者双方にとって有意義な開催であったと考えられます。これにより、Webを活用した相談活動を継続していく必要性を改めて認識しました。
また、本年の参加者のうち7名は、BOKUJOBが実施する相談活動やイベント(牧場で働こう体験会、研修コース合同見学会)の参加者であり、対面式・参加型の活動とWeb方式の活動それぞれの利点を活かし、連続性のあるBOKUJOB活動を展開していくことで、今後も牧場就業を希望する若者を支援していきたいと考えています。
最後に、参加牧場・団体の皆様、参加者の皆様、本年のWebフェアへのご参加に心より感謝申し上げます。