2025年体験会レポート(1日目)
2025年体験会レポート(1日目)
レポート(1日目)
今年で14回目を迎えたBOKUJOBの「牧場で働こう体験会」は、2011年の開始以来、コロナ禍で中止となった2020年を除き、毎年継続して実施されてきました。本年も7月下旬から北海道浦河町にて開催され、牧場就業を志す学生や生徒などの若者たちが参加しました。
従来の5泊6日から1日延長し、6泊7日の日程としたことで、就業体験日を4日間確保し、2日ごとに異なる牧場で就業体験を行うという新たな取組みを行いました。複数の牧場の現場を経験できる機会を通して参加者はより充実した体験を得ることができました。牧場の仕事を幅広く体験する中で、働くことの魅力や課題を肌で感じる貴重な時間となり、参加者にとって大きな学びの場となりました。
また、昨年に続いて就業体験受入牧場を浦河町に集約したことにより、参加者全員が顔を合わせる機会が増え、班を超えた交流が生まれました。その結果、参加者同士の間に“仲間意識”が芽生え、互いに励まし合いながら体験を深めることができました。
この場をお借りして、今回の体験会の実施にあたり、参加者の受入れにご協力いただいたオカモトファーム、杵臼牧場、谷川牧場、笹島智則牧場、中島牧場、ビクトリーホースランチ(五十音順)の皆様に、心より深く感謝申し上げます。
集合 ~夢に向かって最初の一歩~

バスで新千歳空港を出発
今年の「牧場で働こう体験会」には、全国各地から応募した56名の中から抽選で選ばれた男子9名、女子9名の計18名が参加しました。
参加者は16歳から20歳までの高校生・大学生で、「自分が育てた仔馬が競馬場で走る姿を見たい」、「馬の生産や世話に携わる仕事に就きたい」、「牧場での仕事内容を自分の目で確かめたい」、「馬と関わるだけでなく、馬房掃除や餌やりなど日常の世話も経験したい」など、将来の進路を見据えた具体的な目的や動機を持って臨んでいました。
新千歳空港の到着ロビーには、集合時刻である午後2時を待たずして全国から集まった18名の参加者が次々と姿を見せました。その表情には、これから始まる「牧場で働こう体験会」や就業体験への大きな期待感がにじみ出ていました。
事務局スタッフから、本日のスケジュールや、1週間にわたる体験に関する諸注意が説明され、参加者たちは真剣な面持ちで耳を傾けていました。説明が終ると、参加者一同はバスに乗り込み、事務局スタッフとともに目的地である浦河町へと出発。車窓から広がる北海道の雄大な景色を眺めながら、参加者たちはこれから始まる牧場での生活に胸を膨らませていました。

事務局員の自己紹介を聞く参加者
バスの車内では、6泊7日の行程について事務局スタッフから説明が行われ、続いて参加者一人ひとりが志望動機を含めた自己紹介をしました。緊張しながらも、自分の言葉で参加動機や牧場就業への思いを語る姿からは、進路に対する真剣な姿勢が伝わり、事務局員にとっても、体験会を通した参加者の成長が楽しみになる時間となりました。
途中、道の駅「サラブレッドロード新冠」で休憩を挟み、約2時間半の移動を経て午後5時頃に宿泊先のホテルへ到着。チェックインを終えた後には、事務局から注意事項の説明があった後、事務局スタッフ全員が自己紹介を行い、参加者との距離を縮めました。

受入牧場の方々との顔合わせ会
その後、翌日から始まる就業体験に備え、受入牧場の担当者との顔合わせ会に参加するため、「うらかわ優駿ビレッジ AERU」へバスで移動。
参加者たちは、翌日から始まる就業体験の班ごとに分かれて着席し、しばらくすると体験先となる6牧場の担当者が次々と会場に到着しました。初めての顔合わせということもあり、会場には参加者の緊張感が漂っていましたが、各テーブルでは参加者が自己紹介を行い、牧場体験への意気込みを担当者に伝えました。
一方で、牧場の担当者からも「なぜ競走馬の牧場で働きたいと思ったのか」といった質問が投げかけられ、参加者は自分の思いを言葉にしながら応えていました。次第に会場内は和やかな雰囲気へと変わり、会話も活発になっていきました。
こうして初日の顔合わせ会は、参加者の緊張と期待が入り混じる中で行われましたが、牧場関係者の距離を縮める貴重な時間となりました。参加者は明日から始まる就業体験に胸を膨らませながらホテルへ戻り、翌日に備えて早めに就寝しました。
