2025年体験会レポート(7日目)
2025年体験会レポート(7日目)
レポート(7日目)
体験会もあっという間に最終日に
1週間の「牧場で働こう体験会」も本日が最終日。
朝のホテルロビーでは「昨晩はよく寝ることができた?」「楽しかったな」といった会話が自然に交わされ、体験会を通じて築かれた仲間同士の絆が感じられました。牧場での就業体験やBTC・JBBA研修など、連日ハードなスケジュールをこなしてきた参加者にとって、最終日は“ご褒美”ともいえる施設見学が中心となります。

屋根付き1,100mの坂路コースでの調教見学
ホテルを出発した参加者たちが最初に訪れたのは、新冠町にあるビッグレッドファームでした。日高管内に7つの牧場を有し、さらに茨城県鉾田市にも育成牧場を持つこの牧場は、生産から育成、競走馬の休養まで幅広く手掛ける日本有数の総合牧場であり、ゴールドシップなどの人気種牡馬を繋養していることでも知られています。
責任者の長田基洋さんがバスに乗り込み、車内マイクを使って場内を解説しながら案内したのは、施設内にある全長1,100mの坂路コース。参加者全員で現役競走馬の調教を見学しました。マイネルエンペラー、マイネルエニグマ、コスモジンバック、コガネノソラといった馬たちが力強く走る姿に、参加者は目を輝かせていました。
その中で長田さんは「馬に騎乗できるようになるのは正直大変です。だからこそ、馬に乗ることはすごく面白い」と語りかけ、参加者たちは真剣な表情でその言葉を受け止めていました。
坂路コースでの調教見学を終えた参加者たちは、続いて種馬場へと移動しました。そこでは、現役時代に有馬記念などGⅠ競走を6勝し、現在は種牡馬としても活躍しているゴールドシップをはじめ、ベンバトルやウインブライトといった名馬たちを間近で見学することができました。参加者の多くが名前を知っている馬たちだったこともあり、記念写真を撮ったり、「迫力がすごい」など感想を言い合ったりする参加者の姿が見られました。

社台スタリオンにて種牡馬見学
ビッグレッドファームの見学を終えた参加者たちが次に訪れたのは、勇払郡安平町にある社台スタリオンステーション。ここは日本を代表する種馬場のひとつで、多数の種牡馬を繋養していることから競馬ファンなら誰もが耳にしたことのある有名な施設です。
今年も社台スタリオンステーションの見学者用デッキから、有名種牡馬たちを間近に見学する機会が設けられました。案内役を務めたのは、BOKUJOBのYouTubeチャンネル内のPR動画にも登場している鈴木聖佳さん。参加者の前に姿を見せたのは、オルフェーヴル、サートゥルナーリア、コントレイル、キタサンブラック、イクイノックスなど、競馬ファンなら誰もが知る名馬たちを含む合計10頭の種牡馬でした。
見学中には参加者から「1日の種付けの回数はどのくらいになるのですか?」という質問に、鈴木さんは「昔は早朝の種付けもありましたが、現在は8時、13時、17時の多くて3回。馬のテンション次第では、それより少ない場合もあります」と丁寧に回答。参加者は熱心に耳を傾け、種牡馬の仕事や管理の実際を学ぶ貴重な時間となりました。

6泊7日の体験会、お疲れ様でした!
参加者たちは社台スタリオンステーションでの見学を終え、次に訪れたのはノーザンホースパークでした。ここは国内外の約80頭の馬が繋養され、乗馬や馬車、ポニーショーなど多彩なアトラクションを楽しめる、馬とのふれあいと大自然を満喫できるテーマパークです。
昼食を仲間同士で取り、その後は約2時間の自由時間が設けられました。1週間の体験を通じて“友人”となった仲間たちとの最後の時間ということもあり、園内のさまざまな場所で写真を撮り合ったり、お土産を選んだりと、時間いっぱいまで楽しむ姿が見られました。
その後、全員が無事に新千歳空港へ到着。出発ロビーでの解散後も、参加者同士が語り合い、「また会おうね」と声を掛け合う場面がありました。初日の緊張した面持ちからは想像できないほど、参加者同士の交友関係はしっかりと結ばれ、体験会の最後にふさわしい光景となりました。
今年の体験会は、津波警報発令による“緊急安全確保”に伴う避難や宿泊先の変更など、予期せぬ出来事もありました。しかし、参加者には大きなケガや病気もなく、無事に全てのプログラムを終えることができました。このことに心から感謝するとともに、参加者だけでなく、我々スタッフにとっても非常に充実した7日間となりました。
最後になりましたが、本体験会の実施にあたりご協力いただきました牧場・施設の皆様、そして関係者の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
