2016 岡田牧場レポート
2016 岡田牧場レポート
岡田牧場
ボクジョブ初参加の岡田牧場のですが、今年参加を決めたのは馬の仕事に携わる人材育成は大切な事だと常日頃考えていて、慢性的に足りない後継者育成のためにも自分ができる事は何でもしたいという岡田隆寛社長がその思いを行動で表したものでした。「馬産地でありながら地元の学生の中には馬に全く興味がない子も多い中、このように遠くから来てくれる学生達はありがたい存在ですので大切にしたいと思っています。馬に携わる仕事は厳しい世界だという事はある程度の仕事をしたらわかる事なので、ボクジョブで来てくれた学生達には良い面や楽しみなところを教えてあげたいですね。」と話してくれました。
岡田牧場にお世話になる男子高校生2人には水やり、餌やり、馬房掃除、寝藁干し、集牧放牧、厩舎周りの掃除など基本的な作業が用意され、スタッフの皆さんに教えてもらいながら朝5時から夕方の5時まで一生懸命作業します。馬が大好きで競馬好きな男子高校生は「初めて厩舎作業をしました。辛い作業なのかもしれませんが大好きな馬がいるから頑張れます。作業の合間にヤマカツエースの母、ヤマカツマリリンを見学させてもらいました。将来は厩務員になりたいので仕事の内容を知りたいと思っています。スタッフさんに働いていて嬉しい事は何ですか?と聞いてみたら、馬が怪我や病気などせずいてくれることだと教えてくれました。」と充実した表情です。もう一人、馬が好きという男子高校生は「将来への選択肢が増えれば良いなと思って参加しました。岡田牧場は生産から育成まで一通りやっているのでとても勉強になります。育成の様子はトレセンなどを見に行った事もあり予想はついたのですが、生産牧場にいる当歳や1歳を見る機会は今まで無かったので勉強になります。当歳だけ離すと母馬が怒ったりするので離乳までは母子共に一緒に行動するという事を初めて知りました。集牧放牧で馬を引かせてもらったのですがパワーが強くて元気いっぱいで驚きました。少ない日数の中ですが、少しでも色んな事を学ばせてもらえたらと思っています。」と意気込んでいました。
そんな二人の様子を見ながら繁殖スタッフの富岡慎さんは「馬に携わる仕事は大変な所もありますが、夢のある仕事だと思います。それに馬が好きじゃなくちゃできない仕事ですね。みんな馬が好きだから続けて行けるのだと思います。馬は可愛いですからね、やっぱり。自分が携わった馬が競馬場まで行って結果を出してくれた時の感動は何とも言えないものがあります。」と牧場で働く喜びを教えてくれました。
岡田社長の提案でアロースタッドを見学できることになりました。アロースタッドと言えば、ガルボ、ワンダーアキュート、アーネストリー、トランセンド、リーチザクラウン、ヒルノダムール等々30頭の種牡馬が在籍しているスタッド。種牡馬の厩舎は広くピカピカに磨き上げられた馬体でスター達が出迎えてくれました。1頭1頭目を輝かせて見つめ、ヒルノダムールの厩舎の前で記念撮影をしている男子学生を見て岡田社長が「一番好きな種牡馬と写真を撮ってあげるよ。」とサプライズプレゼントをくれました。二人はタイキシャトルを選び、夢のような記念撮影の場を設けてもらい、至福の時を過ごしました。