2024年体験会レポート(4日目)
2024年体験会レポート(4日目)
レポート(4日目)
就業体験もあっという間に最終日に
3日間の就業体験も最終日となりました。
昨晩は早めの就寝で、参加者の体調は万全なようで、また牧場での作業にも少し慣れたこともあり、ロビーに集合した参加者の表情は、早く就業体験したい気持ちが溢れているように感じました。
就業体験最終日もケガ無く無事に終えて欲しいと思いながら、事務局員は参加者を牧場へ送迎しました。

馬運車にも乗りました!
本日は、(有)ビクトリーホースランチで就業体験を行っている、「知らないことも多いので、体験会を通して、馬の関わる仕事への理解を深めたい」という高校2年生、「体験会に参加することが夢で、高校卒業後BTC研修を希望しています」という高校2年生、「2025年4月からのBTC育成調教技術者養成研修の入講が目標」という高校3年生の3人組の女性参加者をレポートします。
午前中は、育成馬の調教風景を見学するとのことで、牧場内の600mウッドチップトラックコースを走る調教馬を見学。隣では先輩スタッフが参加者に対して、調教内容について事細かく説明を行っていただきました。
調教は数頭のグループごとに行われますが、速い馬から順番に走路に入って調教をしているとのこと。遅い馬が前にいると、馬同士の距離が近くなり過ぎて危険なため、事故を防止しながら走路での調教を行っているとのことです。
この後は、近隣にある「軽種馬育成調教センター(BTC)」で、後期育成馬の調教を行うとのことで、参加者も同行させてもらいますが、ご厚意で育成馬を乗せて移動する牧場所有の馬運車に同乗するという貴重な体験をさせていただきました。

終わりがない(?)放牧地でのボロ拾い
BTCの施設では、全長1,000mの屋内ウッドチップ坂路での調教などを行いましたが、参加者にとって本格的な調教を初めて見学する機会となりました。
再び馬運車に乗って牧場に戻った後は、昼休憩を挟んで午後の作業に取り掛かります。作業内容は放牧地のボロ拾いです。両手に塵取りと熊手を持った3人は、ひたすらボロを拾い、一輪車に拾ったボロを集めながら、広大な放牧地を歩いていきます。この作業は体力も必要な大変な作業です。
参加者は、汗だくになりながら黙々と作業を行っていましたが、競走馬の牧場の仕事には、このような大変な作業もたくさんあるということを、身をもって体験することができることが体験会の醍醐味かもしれません。
楽しいことや辛いことなど、数多くの体験会での体験が、将来の牧場就業に向けた検討に活きてほしいと思っています。

BTC教官に質問攻めする参加者
17時に就業体験を終えた作業を終えた参加者は、牧場関係者、BTC教官やBTC研修修了生との懇親会に出席。
懇親会には、様似共栄牧場の辻 陽さん、BTC育成調教技術者養成研修の担当者であるBTC小守教育課長と平野教官、同研修の修了生で牧場勤務をされている岡本幸也さん(宮内牧場)、武藤早穂さん(吉澤ステーブル)、北口華乃さん(三嶋牧場)、山下北斗さん(山口ステーブル)が出席されました。

立派に今後の意気込みを語る成長した参加者
夕食をしながらの懇親会の間、辻さん、BTC教官、BTC研修修了生の皆さんには参加者が座る各テーブルを回っていただきましたが、牧場経営者である辻さんには3日間の就業体験での疑問や牧場就業の方法などを、BTC教官にはBTC育成調教技術者養成研修の研修内容や入講試験などを、修了生の皆さんには現在就職している牧場に就職しようとしたきっかけ、働くなかでのやりがいや苦労などを、参加者は積極的に質問して、牧場就業やBTC研修への理解を深めていました。
最後に、参加者全員に就業体験3日間の感想と今後に向けた意気込みを語ってもらいました。「楽しい作業だけでなく、つらい作業も経験できたが、すべての作業で仲間と協力しながら行うことできた」、「今回の経験を、将来の自分につなげていきたい」、「将来に向けて、今の自分に足りない点を知ることができた」といったコメントに、3日間の就業体験を経た参加者の成長を感じることができました。