2022年体験会レポート(6日目)
2022年体験会レポート(6日目)
レポート(6日目)
「牧場で働こう体験会」も最終日の朝を迎えました。朝7時に朝食をとり、向かう先は前日の夕方に訪問した日本軽種馬協会静内種馬場です。この日は、昨日見学できなかった同協会が所有するケンタッキーダービーやドバイワールドカップの優勝馬アニマルキングダム(USA)、凱旋門賞優勝馬バゴ(FR)、欧州チャンピオンマイラーとなったマクフィ(GB)、米国ベルモントS優勝のクリエイターⅡ(USA)、米国カーターHでは5馬身半差圧勝のミスチヴィアスアレックスなど優秀な種牡馬を見学させて頂くとともに、普段なら入ることが出来ない種付場も見学させて頂きました。
その後は、現役の研修生の実習を見学させてもらいました。年は大きく離れていませんし、研修に参加するまで馬を世話したことはもちろん、触ったこともない人がほとんどでしたが、馬を楽々と乗りこなす姿にびっくりしていました。なぜならば、1年間の研修制度とはいえ、4月に入学した研修生はまだ4か月が過ぎたばかり。ここでの見学は短い時間でしたが「研修生は皆さん伸び伸びと楽しそうに学んでおり、自分もここで研修をしたい」と感じている参加者も何人かいるようで「進路を決める上では大変参考になりました」と好評を頂きました。
次は、体験会参加者にとってはご褒美ともいうべき勇払郡安平町にある社台スタリオンステーションの見学です。新型コロナウイルス感染拡大の影響により一般の見学者の受け入れを制限している中で、将来の牧場就労候補者のためになるのであればということで特別に受け入れて頂きました。スタリオンでは見学者用に設けられた特別なエリアから、徳武英介さんの説明により、エピファネイア、オルフェーヴル、キズナ、キタサンブラック、コントレイルなど、最近までターフを賑わせてくれた貴重な種牡馬を見学させて頂きました。この瞬間は、体験会というよりもアイドルに会えた夢の瞬間という感じになってしまったかもしれませんが、参加者の方々がこのレポートを目にすることがあるならば「(体験会の主催者ではないのに)なぜ、あの時に(有)ビッグレッドファームの方々や社台スタリオンステーションの人たちが、特別な馬たちを快く見せてくれたのか」という意味を今一度考えて欲しいと思います。
社台スタリオンステーションの後は、ノーザンホースパークへ移動して昼食、そして場内の自由見学です。ここは、これまでの見学施設とは少し違い牧場というよりは馬と触れ合える公園で、体験会最後の時間をぞんぶんに楽しんで欲しいと思い、スケジュールに組み入れています。
ここには、ウインドインハーヘアやアドマイヤジュピタなど、かつての名競走馬たちがたくさんいます。残された時間の中で有名馬の見学を楽しむグループや、お土産を買う人。それぞれが、新しい友人たちとそれぞれの自由な時間を過ごし、出発地点の新千歳空港から帰路につきました。
体験会終了後、「牧場での仕事を現地で体験でき、実際に仕事をしている人から直接話を聞けたことがよかった」「特別な施設や名馬を生で見学できたことがよかった」といったようにさまざまな声が届けられています。その一方で「新型コロナウイルの影響で牧場の人々や研修生と余り交流ができなかった」「見学のスケジュールがタイトなためじっくりと見学できなかったので、もう少し余裕のある見学スケジュールにして欲しい」という声も。その双方を完全に満足させることは難しいかもしれませんが、いただいた声は今後にしっかりと反映させていきたいと考えています。今回も昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響下での実施となり、感染予防対策に細心の注意を払っての実施となりましたが、参加者の方々におきましては、感染は勿論のことケガや病気もなく体験会を終了させることが出来たことに改めて感謝申し上げると同時に、参加者同士、あるいは牧場関係者、私たちスタッフと充実した時間を過ごしていただきましたことに厚く御礼申し上げます。
最後になりましたが、ご協力いただきました牧場の方々、ならびに関係者のみなさまに心から感謝申し上げたいと思います。