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2022年体験会レポート(2日目)

2022年体験会レポート(2日目)

レポート(2日目)

各牧場で仕事体験

いよいよ牧場体験のスタートです。7時15分までにホテルで朝食を済ませ、7時30分に事務局が手配した車でホテルを出発しました。

静内のホテルから車で10分ほどの所にある(有)岡田牧場は静内でも有数の歴史を持つ牧場です。社長の岡田隆寛さんは、日本軽種馬協会が行う生産育成技術者研修の修了生であるとともに、育成牧場の(有)目名共同トレーニングセンターや新ひだか町にある大型スタリオンステーション(有)アロースタッドの社長も兼務しています。近年では生産馬ヤマカツエースが活躍し、種牡馬となっています。

ここでは馬に関する仕事に興味を持っている高校生の女子3人が参加してくれました。

今回の体験会では、場長を務める漆原雄二さん自らが指導を担当して頂きました。

初めての厩舎作業


飼葉を作る

牧場に到着し、午前中は牧場の施設見学を行った後、いよいよ体験開始です。参加者の殆どは馬に触るのは初めてです。もちろん厩舎作業などの経験はありません。馬房の清掃、馬のブラッシング、飼葉(餌)作り、馬に鞍や銜などの馬具を付ける馬装の仕方、全てが初めての作業ですが、漆原さんをはじめとする牧場のスタッフに手取り足取り教えていただきました。参加者は、馬に初めて触れて「とてもかわいい」と思ったのはもちろんですが、「馬にも個性があり、人間のようなところもあり親近感を感じた」「意外と体力を必要とする仕事だった」「牧場の作業をやるうえで人とも馬ともコミュニケーションをとることは非常に大事である」といったことを感じていました。

新ひだか町の(有)グランド牧場は、生産・中期育成・後期育成を行っている総合牧場です。

天皇賞(春)に勝ったスズカマンボやチャンピオンズカップ優勝サンビスタ、あるいは地方競馬の年度代表馬ヒガシウィルウィン、ラブミーチャンなど活躍馬が絶えない牧場です。ここでは、「将来、牧場で競走馬の生産、育成に関わる仕事に就きたい」という男子高校生2人が体験させて頂きました。

(有)グランド牧場は日高管内に3つの生産拠点を持っているほか、その育成牧場には全国の地方競馬場と同程度の1周1200㍍の馬場を備える日本有数の大型牧場です。

今回は、新ひだか町静内真歌にある真歌トレーニングセンターで体験をさせていただきました。初めに担当の鈴木稚子さんから牧場の施設を案内していただいたのですが、まるで遊園地の観覧車を横にしたかのような大きなウォーキングマシンを見てスケールの大きさに驚いていました。


厩舎の清掃

施設の見学を終えたあと、こちらも厩舎作業から体験がスタートです。(有)グランド牧場は年間50頭以上も生産する他、現役の競走馬も多数在籍しているため、厩舎作業ひとつとっても膨大な量になります。慣れない道具を使った作業は思ったよりも難しく、水の入った水桶や、汚れて水分を含んだ藁、馬の餌が入った飼葉桶、どれも重くて簡単に持ち運びができるものではありません。

初日の体験は体力的にきつい作業が殆どで、もしかしたら自分が思い描いていた牧場実習とはかけ離れていたかもしれません。しかし、この2人からは「牧場作業の辛い部分を最初に体験できたことにより、より牧場で働く気持ちが固まった」と感想をいただきました。この話を聞き事務局をやっていて非常に嬉しく感じました。

お昼はお弁当です。ホテルが作ったお弁当を事務局がそれぞれの牧場に出前です。静内組のお弁当は静内のホテルの中でも朝食が美味しいことで有名な静内エクリプスホテルのお弁当です。当然、お弁当のクオリティーも高く、参加者は舌鼓を打って食べていました。

昼食後は、両牧場とも午後の厩舎作業を行いました。午前中はなかなかうまくいかなかった厩舎作業も、回数を重ねるうちに慣れてきたのか夕方には午前中よりは手際よくできるようになりました。

今回の体験会は、牧場での宿泊は行わず近隣のホテルから通いでの体験実習ということで、17時に実習を終了した後は事務局の車でホテルに戻りましたが、初日の緊張と厩舎作業の疲れもあり、ほとんどの参加者は晩御飯を食べた後は各自の部屋に戻って熟睡した模様でした。

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