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2021 体験会レポート(3日目)

2021 体験会レポート(3日目)

レポート(3日目)

2日目の仕事体験

牧場体験2日目も7時30分にホテルを出発し8時から体験開始です。

浦河町杵臼にある笹島智則牧場はまだ歴史が浅く小規模な牧場ですが、代表者の笹島智則さんはBTCの育成調教技術者研修の卒業生で、若くてバイタリティーに溢れています。将来牧場で働きたい若者が一人でも多くなって欲しいという熱い気持ちから、今回初めて体験会を引き受けてくださいました。

ここでは競馬が好きな高校生1人と大学生2人の計3人の男子が参加してくれました。


馬の写真撮影

厩舎の清掃、水桶への水の補充、馬に飼葉や牧草などを与えた後は、当歳馬と1歳馬の写真撮影を行いました。競走馬の撮影は自分たちがスマホで撮る写真とは全く違い非常に気を使います。というのも、写真映えをよくすることで、馬主やセリの購買者の印象が格段に良くなるからです。特にセリへの影響が大きく、写真の印象により数百万円も金額が変わってしまう場合もあるとのことでした。馬を落ち着かせ気持ちを撮影に向かわせるために時間と労力を費やし、姿勢や脚の位置などを細かく調整しているところを見て、とても繊細で重要な作業だと実感しました。

写真撮影を終えた後は、笹島さんが育成を依頼している山﨑STABLEで馬の馴致を見学させていただきました。人が乗れない状態から乗れる状態にするまで、何日もかけて慣らしていくことは地道で大変な作業だと感じました。笹島さんから、将来育成牧場に行くことを想定し、生産牧場にいるうちに馬にちょっかいをかけたり、わざと興奮させたりして人に慣れさせることで、育成牧場での馴致がスムーズに進むという話を聞き、生産牧場と育成牧場との連携の重要性も学びました。


馬にも少し慣れてきた

生産牧場としてはもちろん、コンサイナーとしても高い評価を受けている(有)谷口牧場で牧場実習を行ったのは「将来は牧場で働いてみたい」という16歳の男子高校生3人です。コンサイナーは、他の牧場で生まれた馬を預かり、そしてせりに上場するために躾を行います。せり市場は、馬にとっては生まれて初めて訪れる場所で、そこではたくさんの馬たちと多くの人たちに囲まれます。そんな中でも平常心を保っていられるように、不安なときこそ人間を頼ってもらえるようにと教え込む仕事です。

コンサイナーである谷口さんは、「馬と同様に人も最初の躾けが大事」ということで、「あいさつ」の大事さを説明して頂きました。牧場には色々な人が出入りします。馬主さんであったり、調教師さんだったり、あるいは近隣の牧場、育成牧場の人たち。自分たちが大切に育てた馬に関係する全ての人たちに、感謝の意味を込めてあいさつをするのです。

あいさつの大事さを教わった後は、施設の見学や馬房の掃除、放牧の手伝いを行いました。作業を一通り終えた後は、谷口さんのご厚意で、ポニーに乗せていただきました。皆さん馬に乗ったことがほとんどなかったため、馬の上でバランスを取るのが非常に難しそうで苦労していました。

17時に作業を終えた後は、事務局の車でホテルに戻り、お風呂で汗を流した後に夕食を済ませました。2日間連続で慣れない作業を行ったこともあり、ほとんどの参加者は夕食後にホテルの部屋で熟睡した模様です。

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