2014 体験会レポート(5日目)
2014 体験会レポート(5日目)
レポート(5日目)
牧場体験と育成調教技術者養成研修
気が付けば、牧場での就労経験もこの日が最後です。この日は希望した6人はBTC軽種馬育成調教センターが行う育成調教技術者研修生の体験入学者と合流しましたが、それ以外の人たちはそれぞれの牧場で牧場主と最後の仕事を行います。
そんな参加者たちの頑張りを褒めるかのように朝から好天に恵まれ、フォークを握る手にも自然と力が入ります。初日、あれほど苦労した寝ワラあげもどこかスムーズに行えるようになりましたし、重量は変わっていないはずの飼葉桶や水桶も比較的軽々と持ちあがるようになりました。
今回、初めて参加者を受け入れた林さんは「当牧場は家族労働の牧場なので、家族同様に接しましたし、実践に近い形でいろいろな事を経験してもらったつもりです。参加者は物覚えがよく、手際もよかったと思います。いつか、北海道の牧場で働いてくれたら嬉しいですね」と嬉しそうに話してくれました。3人の男性参加者を受け入れた冨岡さんは「たくさん質問してくれたように、積極的でした。学んでくれたことも多かったと思いますが、同じくらい私たちも彼らから学ぶものがありました」。堀さんは「牧場の仕事はほとんど休みがないんで、毎日の仕事を楽しくすることの大切さを伝えたつもりです。この経験が彼女たちの人生に役立って欲しい」といい、期間中に渡してあったノートを開くことを楽しみにしていた。辻芳明さんは「今回も真面目な参加者ばかり。彼らのような人がどんどん参入してくれると競馬サークル全体に活気が出てくる。牧場の仕事だけではなく、血統や配合の話など幅広く興味を持ってくれたことが嬉しい」と目尻をさげた。鎌田さんは「牧場の仕事をするうえで大切なことは馬が好きかどうかということ。馬が好きなら、ちょっとした変化も見逃さない。これは、キャリアには関係ないことなんです。馬が好きで、人間同士のコミュニケーションがちゃんととれる人ならば十分にやっていけると思います」とエールを送っていました。
午後1時30分、AERUをチェックアウトし、JBBA日本軽種馬協会静内種馬場へ。ここでエンパイアメーカー(USA)やヨハネスブルグ(USA)などの種牡馬と対面を果たし、夜は同協会が行う生産育成技術者研修の研修生と懇談会を兼ねた夕食をとり、情報交換。体験入学最後の夜は静内のホテルで迎えます。