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2018 体験会レポート(2日目)

2018 体験会レポート(2日目)

レポート(2日目)

各牧場で仕事体験

牧場の朝は早く、体験会といえども午前8時には、仕事がスタートします。そのために起床は5時台でしょうか。眠い目をこすりながら6時30分から用意されている朝食をとり、7時30分にはホテルを出発します。

普段の生活では食事をとることはもちろん、まだ布団の中にいるような時間かもしれませんが、牧場の仕事は体力勝負。しっかりと朝食を食べるということも仕事のひとつなのです。

午前7時30分にホテルを出発する参加者は、事務局が用意した3台の車に分乗し、それぞれの牧場へと向かいます。この日を含め、牧場には2泊しますので2日分の着替えなどとともに目的地へと向かいます。

午前は牧場実習、午後は放牧作業

生産、育成、そしてコンサイナーという側面も持つ浦河町の宮内牧場では高校生の女子3人が生産牧場の1日を体験させてもらいました。宮内牧場は、1955年創業。宮内慶さんは、半世紀以上の歴史を持つこの牧場をさらに発展しようと青年部活動などにも積極的に参加されています。


リラックスを心がけて放牧

「実際に馬に触ってもらうことから始めたい」という宮内さんの思いもあって、牧場では挨拶を済ませ、荷物を部屋に置いたら、さっそく実習開始です。夜間放牧を終えた馬たちを厩舎へと戻します。3人中2人は乗馬経験がありますが1人はまったくの未経験者。
元気の良い当歳馬を宮内さんがリードし、参加者は大人しい繁殖牝馬の手綱を取って馬房へと導きます。離乳前の母仔ですから、離れすぎないように注意しながら慎重に歩を進めます。大人しいとはいえ、女子高校生にとっては自分の10倍以上も体重のある馬です。「力が強いと思いました」とは素直な感想でしょう。馬房では当歳馬の検温とブラッシング、水桶に水を足すなどの作業を行います。乗馬の経験者も「当歳馬に触れるのは初めて」と興味津々の様子でした。

集牧を終えると、育成厩舎での見学。そして午後は、厩舎から放牧地へと馬をリードします。午前中は未経験者の3人も、午後は「経験者」いつの間にか侵入してきた鹿の群れに驚きながらも牧場の仕事をこなしていきます。そして、馬たちが出て行ったあとの馬房掃除、厩舎掃除は欠かすことのできない作業です。「今は良いけれど、冬は厳しそう」という感想は、牧場での仕事をしっかりと見据えてのこと。事務局としても心強い限りです。

また、テイエムオペラオーの故郷、㈲杵臼牧場でも女性3人が生産牧場の仕事を経験させてもらいました。

ここでは、最初に「馬のネイルケア」削蹄見学からスタートです。装蹄師の方々はテキパキと仕事をこなしていますが、見ているだけで特殊な技術が必要で、危険と隣り合わせの作業だということは理解できます。

そのあとは夜間放牧を終えて馬房に戻っている馬たちの手入れです。マッサージをするように、そして髪をブローするようにブラッシングを行っていきます。実際に牧場で働いたことがある人ならお分かりでしょうが、実は、この時間というのは牧場で働く人にとって馬と触れ合うことができる貴重な時間なのです。


慣れない道具にも少しずつ慣れてきました

お昼休みを挟んで午後は放牧。そして馬房掃除、厩舎掃除。これはどこの牧場でも同じです。馬たちが戻ってきたときにリラックスできるように水を用意し、乾燥牧草の補充。馬が立ったまま食べられるような位置にある牧草カゴは、高校生にとってはとても高い位置。慣れたスタッフは手馴れた様子で軽々と行う作業ですが、初めて経験する彼女たちにとっては難易度の高い仕事。一生懸命に働いたご褒美に家庭菜園と呼ぶにはちょっと豪華な自家菜園で収穫されたトマトやブルーベリーをいただきながら牧場主から聞くナマの声は何よりの収穫だったのかもしれません。

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