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2020 Web相談会レポート(9月開催)

2020 Web相談会(牧場就業コース)レポート 9月開催

6月に「Web相談会(研修コース)」をトライアルという形で行ったが、参加者および3団体双方からの意見をもとに、問題なく運営することが可能という結論になり、本来の目的である牧場参加の「Web相談会(牧場就業コース)」を9月12日(土)、13日(日)に行った。
牧場の募集に関しては、BOKUJOBサイトに掲載している105牧場に対しFAXで告知をし、参加牧場数は20牧場となった。ほか、「公益社団法人 日本軽種馬協会(JBBA)」、「公益財団法人 軽種馬育成調教センター(BTC)」、「牧場就業促進事務局(BOKUJOB)」、「北海道静内農業高等学校」の4団体も参加。
参加牧場の中で、ネットワーク環境が整っていない牧場やZoomというツールを使用したことのない牧場のために、「北海道新ひだか町はまなすホール」をお借りして、事務局スタッフが直接サポートできる特設会場を設置した。会場には7牧場と4団体が参加し、その他の13牧場は牧場または自宅から直接参加することになった。直接参加する牧場には、事前に事務局からネットワーク環境の確認を含め、Zoomの操作レクチャーを行った。参加募集の告知は、前回同様、各種学校へのFAX送信を行い、BOKUJOBの公式Twitter、Facebookに加え、一般就職サイト「合説どっとこむ」へ掲載をし、最終的な参加者は17名となった。
運営の流れとしては、6月の研修コースをベースに、面談希望者は特設サイトの申込フォームから動機および面談したい牧場などを記入、参加牧場に対してはメールにて面談希望日時の確認をし、参加者の希望牧場含め5~7牧場と面談できるよう事務局側でマッチングスケジュールを作成。参加者および牧場それぞれにスケジュールに沿ったZoomの招待URLを送り、当日、URLにアクセスし参加する運用で行った。
特設会場である「北海道新ひだか町はまなすホール」は最大400名が観覧できる文化ホールで、今回は、会場内にパーテーションで区切ったブースを10個設置。ホール入場の際は、検温、マスク着用、手指の消毒のコロナ対策を行い記名をし、ホール内ではソーシャルディスタンスに注意しながら進行した。

直接参加の牧場に対しては、最初の面談開始15分前に直接電話で状況を確認し、何か不具合が発生した場合には事務局へ連絡する旨を伝えた。
12日(土)のWeb相談会は、予定通り9時からスタートし、17時まで行った。直接行っている牧場からは回線不具合で面談ができない等の連絡は入らず、問題なく1日目が終了した。特設会場は音楽ホールのため、面談時の声が響きやすかったが、ヘッドセットを使用していたため、参加者の事後アンケートで「周りからの音が気になる」などの意見はなかった。つづく2日目も、予定通り9時から面談スタート。17時まで行い、1日目同様、直接面談を行っている牧場からの問い合わせもなく、無事終了することができた。

Web相談会を終えて

実際に面談を行った牧場のアンケートで「相談会についての満足度」を聞いたところ、ネガティブな意見はほとんどなく、「思ったより手軽に利用できた」「今の時代に合ったツールで非常に便利」「スケジュールが組みやすく、時間経費の削減ができる」「全国、全世界の人たちを対象に採用活動をするにあたってオンラインツールは非常に有効」との意見があがった。
その他の意見として、

  • 「やはり面談は実際に対面方式でやるのが望ましいと思う。競馬場でのフェアが効果的だと考える」
  • 「牧場サイドとしてはWeb相談会を継続してほしい。ただ、競馬場でフェアを開催した方が不特定多数の方にアピールできる」
  • 「告知があまりできていないという印象は強い」
  • 「やはり本来の対面での面談、また競馬場という雰囲気の中での面談の方が、より牧場の仕事を想像できるのではと思うところがあり、Webありきではなく、競馬場でのフェアとWebでの相談会を併用する形が望ましいと感じた」
  • 「Web相談会では飛び込みでの参加が叶わないところもあり、状況が許すのであれば昨年来の形式が好ましいが、限られたスペースの一角にでも今回のようなリモート面談ができる状況を作り、ブース出展ができない牧場へも面談の機会をいただければよりよい」

等の意見もあった。

面談参加者のアンケートで「今回のようなWebでの相談および面談に参加経験はありますか?」の問いに、7割の方が「今回が初めて」との回答。また、「今後、同じようにWeb相談会が開催された場合、参加したいと思いますか?」の問いには、9割の方が「ぜひ参加したい」との回答だった。総じて、今回のWeb相談会は牧場、面談参加者双方にとって有意義なものになったと感じた。
今後はリアルなフェアの良さおよび新しい試みのWeb相談会の良さを告知含めうまく展開していくことで、牧場への就業を希望している人たちにとって、牧場の仕事をより身近に感じてもらえる機会を数多く作っていけるのではないかと思う。