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パイオニアファーム/島田 綾子さん

ナチュラルホースマンシップをもっと勉強したいですね。

育成担当 島田 綾子さん

マッキー動物専門学院
パイオニアファーム(苫小牧市)勤務新しいタブで開きます

質問1 現在の仕事内容

私が働いているパイオニアファームは競走馬の中期育成~馴致、調教までを行う育成牧場です。これまでBCマイル優勝のカラコンティやGII京都新聞杯を制して日本ダービーに出走したハギノハイブリッドなどを手掛けてきました。
仕事は毎朝6時にスタートします。朝飼いをつけた後、1歳馬を放牧に出して、2歳以上の馬はそれぞれウォーキングマシンやサンシャインパドックへ。空いた馬房から順に掃除をして、掃除が終わるのはだいたい8時30分頃です。
その後、30分間の休憩を挟んで、仕事を再開。私は昨年秋に導入したトレッドミルを担当していますので、社長が決めた当日の調教メニューを確認してから順番にトレーニングを施していきます。
このほか、写真撮影などが入った場合には馬の手入れをしたり、馬の脚を動かしたり、耳を立てるなど撮影の補助作業も行っています。
また、パイオニアファームではコンサイナー業務もしておりますので、セリに向けて準備をするほか、セリ会場で馬を引くこともあります。
午前中の勤務時間は季節を問わず、毎日午後1時まで。午後は2時30分から仕事を始めています。
その日によって作業内容は違いますが、最近はトレッドミルを引き続いて行うことが多く、多い日だと午後だけで3~4頭行うこともありますね。
その後、放牧地やウォーキングマシンから馬を戻して1日の仕事は終わり。時には残業もありますが、基本的には夕方5時で終業となります。

質問2 牧場就業を選んだ理由

以前から興味のあった乗馬を始めたのが27歳の時。馬の背中を知った私は「もっと速く走る馬に乗ったらどんな感じがするのだろう」「この大きな動物を意のままに動かすことができたら」と、いてもたってもいられなくなりました。
すぐに北海道内のハローワークの情報をかき集めて、気が付いたら日高町にある育成牧場で働いていたのです。
しかし、経験の浅い私が育成馬に乗せてもらえるチャンスはなく、たまに乗用馬に乗せてもらえるのが精一杯。それでも毎日、厩舎作業や手入れなどの仕事をコツコツ行っていましたが、馬に乗りたいという気持ちに変わりはありませんでした。
そんな時、パイオニアファームの求人を見つけて、応募。面接で騎乗希望を社長に伝えると、「OK、やってみたら」という嬉しいお返事をいただけました。

質問3 仕事で一番嬉しかった事、または醍醐味

現在は騎乗調教の担当を外れていますが、以前はほぼ毎日、騎乗していました。
うまくいかないことも多く、落馬やアクシデントもありましたが、馬に乗りたくて北海道に来たので何も苦にはなりません。
騎乗調教で馬をうまく動かすことができた時は本当に嬉しいです。

質問4 仕事で大変だった事、または失敗エピソード

調教中に落馬したことは何度もあるのですが、うまく落ちることができず、馬の下に入ってしまったことがありました。その時は打ち身程度で済みましたが、ちょっとズレたら大怪我をしていたかもしれません。
他にもコンクリートの上に落ちたり、柵にぶつかって壊してしまったり…でも丈夫な体に生まれたようで、ピンピンしています。
もちろんチャンスがあればまた騎乗したいと思っています。

質問5 仕事をする上で心がけている事

馬がいる馬房で手入れなどをする時は、声をかけるなどして、自分の存在を馬に意識させるようにしています。
というより、私の場合、馬房で馬と一緒にいる時はずっと喋っています。これは心がけというよりも、完全に私の趣味かもしれません(笑)。

質問6 仕事上での今後の夢、または目標

いつかまた騎乗スタッフとして働きたいと思っています。
また、パイオニアファームの理念でもあるナチュラルホースマンシップ(馬の習性を利用して、人と馬の関係を良好にする方法)をもっと勉強したいですね。
じつは、馬に芸などをさせる曲馬の調教にも興味があり、その意味でもナチュラルホースマンシップをもっと身につけたいと考えています。

私のoffStyle

いつか、曲馬の勉強もできたらと思います。

休日の過ごし方
1日家でボーッとしていることが多いですね。ゆっくり寝て1週間分の疲れを取ります。あとはスーパーに翌週の食材を買いに行くくらいでしょうか。
プライベートの夢や目標
小さな目標はいくつかありますが、あえてここで言うほどの内容ではなく…。私の場合はプライベートもやはり馬です。繰り返しになりますが、ナチュラルホースマンシップをもっと勉強して、自分のものにしたい。そしていつか、曲馬の勉強もできたらと思います。