何かあった時には早めに対応できるように早期発見早期治療を心がけています。
生産担当 奥野 孝さん
大阪府出身 富田林高等学校卒業
新冠橋本牧場勤務
何かあった時には早めに対応できるように早期発見早期治療を心がけています。
生産担当 奥野 孝さん
大阪府出身 富田林高等学校卒業
新冠橋本牧場勤務
私は北海道の新冠町東泊津に拠点を構える新冠橋本牧場で働いています。ここは競走馬の生産から中期育成まで行う牧場で、これまでにメイショウトウコン(東海ステークス)やタケデンバード(高松宮杯)タイムフェアレディ(フラワーカップ)など重賞勝ち馬を多数輩出しています。映画「優駿」のロケ地にもなったそうです。生産馬は、年間に何度か競走馬のセリに積極的に参加しています。仕事の内容は時期によって順番が多少変わりますので始業時間も変動しますが、今年生まれた当歳馬が母馬から離乳を終えたこの時期(9月)は朝5時半に作業を開始します。まずは夜間放牧している馬達の飼い葉の準備をして6時頃に集牧し馬の手入れをします。7時半から8時半まではスタッフの朝ごはん休憩をとり、そのあと馬の手入れや体調チェックを再開します。昼休みを挟んで放牧、馬房掃除、水桶や飼い桶を洗う、エサ作り等の作業をして夕方に仕事を終え、馬房に馬が入っている時期は当番制で朝、夜飼いの仕事もします。お産シーズンになると繁殖牝馬の体調管理はもちろん、交代で夜中も産気づいてきた馬を見守ります。お産には必ず立ち会ってその場に応じた手助けをします。無事に出産したら、母馬と当歳を慎重に見守りながら他の母馬の出産にも気を配り、普段の厩舎作業もこなさなくてはならないので、気力と体力が必要になります。その後も種付け、セリの準備など、気の抜けない時期が続きます。
学生の頃、当時流行っていたダービースタリオンというゲームに夢中でしたし、競馬好きだった叔父の影響もあって競馬が好きになっていました。中学生の時にはすでに将来は競走馬に関わる牧場で働きたいと思うようになっていたんです。21歳の時にご縁があった乗馬クラブから浦河町にある競走馬生産牧場を紹介してもらい就職しました。
以前勤めていた牧場では幼い頃に携わっていた馬が札幌競馬場で行われた重賞に目の前で勝ってくれた時は感無量でした。応援してくれるたくさんのファンの皆さんの声援や祝福を間近で感じる事ができましたし、口取りもさせていただいて生産牧場で働いている私にとっては夢のような体験でした。
牧場で働き始めたばかりの頃は、牧草アレルギーがひどくて困っていましたが数年続けて行くうちに気にならなくなっていました。今でも新しい牧草では少し鼻がムズムズしますが、以前みたいに辛い症状にはならないです。慣れたのでしょうか(笑い)。あと、新人の頃は馬がどういう動きをするのかなどがわからなくて、よく足を踏まれて怪我をしたりしていました。
放牧、集牧、手入れの時などに馬の様子、歩様、怪我や変わったことなどがないかを必ずチェックして、何かあった時には早めに対応できるように早期発見早期治療を心がけています。牧場就業経験は10数年ありますが、同じ生産牧場でも仕事の内容や進め方などは全くと言っても良いほどの違いがあります。私は新冠橋本牧場では1月に転職したばかりの新人ですので、一日も早くこの牧場の仕事の仕方を覚えて貢献したいと思っています。
生産牧場はもちろん、競走馬に関わる全ての方の共通の夢、目標だと思うのですが、重賞に勝てる馬を作りたいです。丈夫でみんなに愛され、かわいがってもらえるような馬を育てて、現実になってくれたら嬉しいです。
私のoffStyle
競馬が好きですのでプライベートでも競馬を楽しんでいます。