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社台ファーム/岡部 智幸さん

一から馬をつくっていくというのは北海道で騎乗スタッフをする醍醐味。
厩舎にいる全ての馬を勝ち上がらせることが大きな目標です。

育成担当 岡部 智幸さん

兵庫県立神戸商業高校卒業
社台ファーム(千歳市)勤務 新しいタブで開きます

質問1 現在の仕事内容

社台ファームは年間約450頭を生産する総合牧場で、私は現在、育成厩舎の厩舎長をしています。今は夏時間なので午前6時に出勤して、まずは馬をウォーキングマシンに入れて馬房掃除を行います。そして7時から1鞍目の調教が始まり、1時間おきに午前は計3鞍の調教を行います。そして10時に昼休みに入り、午後は1時から調教を再開。計2鞍騎乗し、1日計5鞍の調教をつけます。その後、飼い葉作りや馬体チェックなどを行い、午後5時に終業となります。冬は始業が30分遅くなり、終業時間は変わらないので、昼休みが30分短くなります。6年ほど前に厩舎長に就任してからは、馬と人のマネージメントも行っていて、馬の飼い葉量の管理や報告書の作成、さらにスタッフの騎乗馬の割り振りや勤怠管理など、いわゆる管理職としても働いています。休みは基本的に週1日ですが、年間の休日日数が決まっているので、それに合わせて連休や夏季・年末年始休暇などを取得しています。

質問2 牧場就業を選んだ理由

父親が競馬をよく見ていて身近にあったのと、当時流行った競馬ゲームの影響で競馬を欠かさず見るようになったのがきっかけです。学生の頃から、馬の仕事に就きたいと考えていて、短期間ですが乗馬クラブに通ってみたりしました。そして高校卒業後に社台ファームに入社し、志望は騎乗スタッフでしたが馬の仕事は未経験だったので、まずは繁殖部門に配属になり、仕事後に乗馬の練習をしていました。そしてイヤリング部門(1歳)も経験して、6年目に調教厩舎に移動しました。今も未経験のスタッフは繁殖・イヤリングスタッフから始まりますが、馬の全てのステージを経験できるのは総合牧場の強みだと思います。当歳から1歳、2歳と扱うことができて、さらには現役馬も休養で牧場に帰ってきますから、本当に勉強になります。調教厩舎では馬の脚元を見る目がよりシビアになりますが、繁殖・イヤリング厩舎で養われたことが活きています。

質問3 仕事で一番嬉しかった事、または醍醐味

やはり担当した馬がレースで勝った時は嬉しいですね。馬乗りとしては、少し難しかったりヤンチャな馬がしっかり走れるようになっていき、無事トレセンへ送り出せた時は良かったなという思いになります。一から馬をつくっていくというのは北海道で騎乗スタッフをする醍醐味だと思いますし、休養で帰ってきた時に成長した姿を見られるので、今の仕事は本当に楽しいですね。

質問4 仕事で大変だった事、または失敗エピソード

関西出身なので北海道に来た当初は、冬が一番大変でしたね。ただ段々慣れてきて体力もついてきますし、なにより仲間が一杯いたので皆で乗り越えることができました。僕が新人の頃は、まだ出勤時間が早くて日が昇ると同時に騎乗していましたが、今はスタッフも増えて開始時間も当時より遅くできるようになりましたし、環境も良くなってきて本当に働きやすくなったと思います。

質問5 仕事をする上で心がけている事

馬に対してメリハリをつけることです。怒る時は怒る、甘やかす時は甘やかす。ただ感情的に怒ると馬の心は離れていきますので、冷静になることが大事だと思います。馬が悪さをしているのか、本当は恐がっているのかをしっかり見極めて、悪さをしているなら怒るし、怖がっているなら安心できるようにして、とにかく馬の感情を見極めてあげたいと思っています。
スタッフに対しては、とにかく経験させることを大事にして、その上でアドバイスをすることを心がけています。口だけで教えてもわからない部分はどうしてもありますから、人も一緒でよく見てあげることを大事にしています。

質問6 仕事上での今後の夢、または目標

もちろん目標として担当した馬で日本ダービーや海外の大レースを勝ちたいというのはありますが、やはり1頭でも多く勝ち上がらせることです。厩舎全体として皆が走ってくれると嬉しいですし、その中で突出した馬がいたらそれはそれで良いなと思います。担当厩舎は38馬房ありますが、全頭勝ち上がらせることが大きな目標です。

私のoffStyle

休日の過ごし方
夏は近くに気軽に楽しめるゴルフ場が多いのでゴルフをしたり、冬は温泉を巡ったりと、北海道を満喫しています。あと休みの前の日にみんなでご飯に行くのが楽しみですね。
プライベートの夢や目標
みんなに言われるんですけど、結婚できたら良いな(笑)