お産が重なると寝不足気味になりますが、生まれてきた馬が成長していく姿を見るとやりがいを感じます。
生産担当 橘本 欣伸さん
徳島県立川島高等学校卒業
谷川牧場(浦河町)勤務
谷川牧場は浦河町にある総合牧場で、私は繁殖スタッフとして働いています。朝5時に出勤し朝飼いを与えて手入れを行い、今は日中放牧をしているので6時過ぎに放牧に出します。7時から8時30分までの朝休憩を挟んで寝藁上げや厩舎作業を行い、11時30分に午前の作業は終了します。午後は1時30分から始まり、飼い葉づくりや厩舎作業を行い、お産が近い繁殖牝馬をウォーキングマシンに入れて、3時過ぎに集牧します。そして4時30分から5時の間に1日の作業は終了します。夏場は夜間放牧をするのですが、働く時間はほぼ同じで作業の順番が変わってきます。これからお産シーズンに入りますが、当直やお産担当が週3日ほど回ってきます。この時期は寝不足気味になるので大変ではありますが、休日が固定されて少し多くいただけるので、そこで疲れを取っています。お産シーズン以外は月4日好きなタイミングで休日を取得でき、年末年始・盆休みもいただいています。
小学生の時に父親に競馬場へ連れて行ってもらい、マイルチャンピオンシップを勝ったデュランダルを目の前で見て競馬を好きになりました。前職は製造業だったですが、勤めていた工場が廃止になったことをきっかけに前から興味を持っていた馬の仕事に進もうと思い、転職サイトから谷川牧場の求人を見つけて応募しました。北海道まで足を運んで面接していただいて、「やる気があるなら是非!」と採用が決まりました。入社したのが3月だったのですが、元々山の方に住んでいたので寒さはそれほど苦にならなかったです。
やはり生産した馬がレースで走る時に醍醐味を感じます。勝っても負けてもレースに出て無事に走ってくれるだけで嬉しいですね。あとは馬と身近に接することができるので、馬の成長を感じた時は嬉しいです。生まれたばかりの当歳馬は人間が触ろうとすると逃げたり駄々をこねたりするのですが、毎日手入れをしていると慣れてきて馬のほうから近づいてきてくれるので、そういう時はこの仕事をしていて良かったなと思います。
力仕事であるということと、お産シーズンに入り出産が重なった時に寝不足気味になる事です。ただ、無事に生まれてきて成長していく姿を見ると、大変な仕事ではありますが、やりがいを感じます。
馬に対して妥協しないように心がけています。毎日の作業が単純作業にならないように、何か気付いたことがあれば意見するなど、馬第一の考えで仕事をするように意識しています。手入れする時に、ただ綺麗にするのではなく、怪我の有無や体調も見るようにもしています。見た目は普通でも、触ると痛がったり熱を持っていたりするので、手入れは大事にしています。
GⅠを勝つような強い馬を出すのも目標ですが、怪我無く無事に引退まで走れる丈夫な馬をつくるというのが、私の目標です。
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