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下河辺牧場/木原 瑞季さん

考える事を止めたら引き出しが増えないと思うので、色々と模索する姿勢を大事にしたいです。

育成担当 木原 瑞季さん

北海道富良野高等学校卒業 BTC育成調教技術者養成研修卒業生
下河辺牧場・トレーニング部門(日高町)勤務新しいタブで開きます

質問1 現在の仕事内容

下河辺牧場は生産から育成、調教までを行う総合牧場で、私はトレーニング部門に所属しています。トレーニング部門は朝5時30分から始まり、馬をウォーキングマシンに入れて寝藁上げをします。6時15分くらいに1鞍目の調教が始まり、1日5~6鞍の調教を行っています。私は1日に1~2鞍騎乗していて、その他は調教の手伝いや馬房掃除などが主な作業になります。
自分の午前の仕事を終えると3時間の昼休憩に入ります。午後は馬の手入れや飼い葉付けなどを行います。週の初めは調教師や馬主の方などお客様が多いので馬見せも行います。そして午後4時30分にミーティングがあり、その日の報告や翌日の作業の確認などをして終業となります。
また、入社してすぐ競走馬育成協会の海外派遣研修事業で3ヵ月間、イギリスのニューマーケットへ研修に行かせていただきました。イギリスの競馬学校で2週間ほど騎乗技術を確認していただいて、そこから実際の厩舎で働きました。1日4鞍ほど現役の競走馬に乗りましたが、現役馬なのでパワーがあるし抑えるだけでも一苦労でした。騎乗技術が身に付いたと思いますし、周りに相談できる人が少ない中で必死に食らいついて、精神面でも成長できたかと思います。
そして日本に戻ってくると、今度は1歳馬の騎乗になるのですが、馬体・精神の両方とも若いので、また別の難しさを感じています。乗り鞍は減っていますが、その分1鞍1鞍に集中している感覚があって、課題も明確に見えてくるので、もっと質を高めていきたいです。

質問2 牧場就業を選んだ理由

高校1年生の時にゲーム「ウマ娘」をきっかけに競馬に興味を持ち、気が付いたら実際の競馬をよく観るようになっていました。ただその時は馬の仕事に就くことは考えておらず、部活で怪我をよくしていたこともあり理学療法士を目指して大学への進学を考えていました。ある日ご飯を食べている時に、母親に冗談交じりで「馬の仕事してみたいかも」と言ってみたところ、思った以上に賛成してくれて、それがきっかけで馬の仕事を本当に目指そうと思いました。あの時に母親が反対したり、そもそも自分が言い出していなかったら馬の仕事はしていないんじゃないかと思うくらい、その時の事を鮮明に覚えています。
そこから馬の仕事について調べ始めて、騎手の姿がかっこいいと思っていたこともあって、BTCで研修を受けることにしましたが、BTCでの1年は大変でした。馬に乗ったことが無かったですし、教官は熱心でその分厳しく、1年の中で騎乗が上手くいかない時期が大きく2回ありました。初めの3ヵ月で馬にはある程度乗れるようになって成長している実感があったのですが、そこから2ヵ月くらいは何をやっても上手くいかなくて悩み続けていました。ある時に心を無にして、悩んでいることも忘れて楽しもうと思って乗ったら、スッとうまくいくようになりました。そして12月頃、慣れも出てきて気分が上がらなくて、だんだんとモチベーションが下がっていたんです。ただその時にJRA育成馬のセリに向けた調教が始まって、またモチベーションが上がりました。今までは遅い動きでの騎乗訓練でしたが、育成馬で速いタイムを出し始めたのが単純に楽しかったですね。
下河辺牧場へは、BTCに入る前にもインターンシップに来ていて、スタッフの雰囲気も良いし働きやすいと感じていたので、希望を出して入社しました。

質問3 仕事で一番嬉しかった事、または醍醐味

最初はうまく乗りこなせなかった馬に何回か乗るうちに、自分が納得のいく騎乗ができた時は嬉しいです。自分も嬉しいし、馬も良くなっていきていると思うので、2つ良いことがあるというのもあって醍醐味に感じています。

質問4 仕事で大変だった事、または失敗エピソード

1歳馬でも抑えるのに苦労するような馬もいて、抑えが効かなくて他の人に迷惑をかけてしまうことがあります。坂路で併走している時に斜行して相手に寄りすぎてしまったのですが、その後に先輩からアドバイスをいただいた事が、僕がしていた事と全く逆の事だったんです。次にそれを試してみたら真っすぐ走れるようになったのには驚きましたし、すごく勉強になりました。

質問5 仕事をする上で心がけている事

騎乗でも厩舎作業でも、考えることを止めたら選択肢が増えないというか、上手くならないし引き出しも増えないと思うので、失敗はもちろん、成功した事に対しても色々と考えて、さらに良くしていけるように模索していく姿勢が大事だと思います。

質問6 仕事上での今後の夢、または目標

今後乗り鞍が増えてきた時に、どの馬でも乗りこなせるようになりたいですし、乗り鞍が増える分、辛い事なども増えると思うのですが、そこで耐えることができるように強くなりたいです。

私のoffStyle

休日の過ごし方
休みは在厩馬が多い冬場は週1日、少ない夏場は日数も増えて、他に有給などもあるのですが、せっかくの休みなので友人とご飯に行ったり、予定をしっかり入れることが多いです。北海道出身なので学生時代の友人に会いに行けますし、BTCの同期もいるので、そこは恵まれていると思います。毎日同じことをする生活は精神的にあまり良くないとも思うので、平日でも筋トレする日を入れたり、外食する日を作ったりしています。