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社台スタリオンステーション/星 壮一さん

白老ファームで誕生したのがドリームジャーニーでした。

種牡馬担当 星 壮一さん

江差高等学校卒業
社台スタリオンステーション勤務新しいタブで開きます

質問1 現在の仕事内容

私の勤めている社台スタリオンステーションは、北海道の安平町で種牡馬を繋養しています。現在は30頭の種牡馬を繋養しており、昨シーズンは4079頭の繁殖牝馬に配合を行いました。
種牡馬を扱う仕事ですから、オンシーズン(2月から7月)とオフシーズン(8月から1月)では仕事の内容や出勤時間が違ってきます。オフシーズンの始業は午前7時で、馬を放牧したあとは、寝わら上げといった厩舎作業を行います。また、オフシーズンとはいえ、来シーズンの種付けに備えてのグランドワークも行っているので、馬の体調などを考慮しながら運動メニューを決めます。
グランドワークは身体作りだけでなく、馬との主従関係を築く意味でも大事な調教であります。馬が本当に人間の考えを理解しているかを確認しながら進めて行きます。グランドワークの終了時間次第なのですが、10時から11時の間に午前の作業は終了します。
午後は13時から作業が始まります。午前中に出来なかったグランドワークや他の作業だけでなく、今年、入社した新人の指導も行っています。また、午前、午後問わず、来場いただいた方々には馬を見てもらうことが多いので、の時には臨機応変に対応するようにもしています。終業は16時です。
オンシーズンは5時が始業時間となります。まず、全ての種牡馬を放牧に出し、その日の種付けスケジュールを確認します。7時には集牧と共に、馬体が汚れている場合は手入れを行い8時からの種付けに備えます。種付けは1日に3回で、8時の後は13時、17時にもスケジュールが組まれています。

質問2 牧場就業を選んだ理由

小学校の頃、函館に住んでいた時期もあったのですが、その時に学校の近くでばん馬を飼っている家があり、その家を通り過ぎる度に「馬は可愛いなあ」と思うようになりました。また、父が競馬好きで、自分も一緒に函館競馬場へ行っているうちに、競馬ファンになっていました。高校卒業後は親元から離れて仕事をしたいと思っていたところ、友人から社台コーポレーションの求人票が来ていることを教えてもらいました。経験がなければ合格は出来ないだろうなとも思っていましたが、両親とも相談したうえで受験し、合格させていただきました。入社後は1年目に白老ファームで生産を、2年目からは早来ファームでイヤリングの仕事を行った後で、3年目から社台スタリオンステーションで働かせてもらっています。

質問3 仕事で一番嬉しかった事、または醍醐味

ちょうど自分が入社した頃に、白老ファームで誕生したのがドリームジャーニーでした。自分が早来ファームに移動したタイミングと、ドリームジャーニーが移ってきた時期もほぼ一緒でした。出産の頃から扱い、成長を見届けた馬がG1競走を3勝もして、社台スタリオンステーションでスタッドインすると知った時は嬉しかったですし、自分から担当をやらせてくださいと頼みました。
お産、イヤリングなど様々な部署を経験させてもらう中で、関わってきた人の熱い思いや、その馬に施してきたことなどが集約された結果、ようやく種牡馬になれるような活躍が残せるのだと、ドリームジャーニーを通して教えてもらいました。その意味でも、その馬に携わった、みんなの思いも背負って仕事をしていかなければとの思いがあります。

質問4 仕事で大変だった事、または失敗エピソード

大変だなと思うことは日々あります(笑)。失敗だったと思えることも数知れません。それでも、その大変さや失敗だと思ったことは、乗り越えていかなければならないと思いながら仕事をしています。
あと、スタリオンという場所である以上、どうしても自分が接してきた馬の最後を看取る機会が多くなります。その際、馬たちがこの人たちに接してきて良かった、いい馬生を送れたと思ってもらえるようにしながら接しています。

質問5 仕事をする上で心がけている事

「人馬一体」という言葉がありますが、まさに、その言葉通りの関係性となることを心がけています。馬を引く際にも、どういった完歩で歩かせなければいけないかを常に考えていますし、立ち姿も洗練としたものを見せたいです。ここでコミュニケーションを深めることが、種付けシーズンにおいても、人馬ともに事故や怪我無く仕事を行えることに繋がっていくとも考えています。

質問6 仕事上での今後の夢、または目標

日本一のハンドラーなりたいと思っていましたが、今は仲間たちと互いにレベルを高め合って、世界一のハンドラー集団になりたいとの思いの方が強いです。しっかりと管理された馬たちを、高い技術を持ったハンドラーが扱うことで、更に種牡馬としての価値を高めることにも繋がっていくと思っています。

私のoffStyle

休みの日は家族と買い物や旅行に行っています。

以前はノーザンファームのサッカーチームにも入っていたことがあったのですが、怪我もしてからはやっていないですね。趣味は色々とありますが、子供と遊んでいたり、家のことをやっていたりしていると、あっという間に1日が終わってしまいます。休みの日は家族と買い物や旅行に行っています。