各セリで1番の値段を出す。
コンサイナーの仕事をしているなら、目指すところです。
その他 藤沢 亮輔さん
大学卒業後、企業就職を経て牧場就業
エバグリーンセールスコンサインメント(藤沢牧場内)代表(新ひだか町)
各セリで1番の値段を出す。
コンサイナーの仕事をしているなら、目指すところです。
その他 藤沢 亮輔さん
大学卒業後、企業就職を経て牧場就業
エバグリーンセールスコンサインメント(藤沢牧場内)代表(新ひだか町)
当牧場は、生産育成とコンサイナー(市場上場馬の育成販売代行者)を行っており、エバグリーンセールスコンサインメントは、そのコンサイナー部門となります。コンサイナーは、簡単に言うと生産牧場から馬を預かって代理でセリに出して販売する仕事で、セリに向けて、人と一緒に真っすぐ歩く、止まる、下がる、立つという本当に基本的なことを教えます。セリの1ヵ月前までは集団放牧を行っているので馬同士の関係なんですが、そこから個別放牧に切り替えて1頭でいる事に慣れさせ、人との関係を築いていきます。そうすることで、慣れないセリ場でも人といることで安心感を持つようになります。あとは日々の飼養管理と、ウォーキングマシンや曳き運動で馬体を作っていきます。また、うちの牧場は放牧地まで距離かあるので、日々の集放牧も大事にし、集中して歩くようにしています。
実家が牧場だったことで、漠然といずれは牧場を継ぐと思っていたのですが、大学卒業後は一般企業に就職しました。実は、子供の頃から父の方針で牧場には出入りしていなかったので、馬に触れることはほとんど無かったんです。大学生の頃に藤沢牧場内でエバグリーンセールスコンサインメントが立ち上がり、セリ時期は忙しくなるので夏休みに少し手伝い始めました。その後、就職して結婚を機に、牧場に戻って本格的に馬の仕事に就きました。馬房掃除から始めて、集放牧で馬を曳いたり、セリ会場で他の牧場の馬を見て学ぶ日々でしたね。そして、5年が経った頃にオーストラリアで3ヵ月間研修しました。そこでセリ馴致など様々な経験をして、今のスタイルにつながっています。
醍醐味は、結果がすぐに見えることです。セリに向けての1~2ヵ月でどれだけ頑張ったかが、セリの価格として表れます。もちろん、その後にデビューして走ってくれることも嬉しいですが、自分たちの仕事の答え合わせをすぐにできることは、コンサイナーならではのやりがいだと思います。
セリシーズンに入ると、とても忙しくなります。どうしても人の手が足りなくなりますし、毎年セリが終わった時に、もっと手をかけて運動させて立派な体を作れたんじゃないかと、自問自答していますね。向き合った分だけ、馬は100%で返してくれますから。
馬に対して、怒る時は怒る、褒める時は褒めるというようにメリハリをはっきりつけるようにしています。噛んだり立ち上がったりしたら、声の大きさやトーンでしっかり怒っている事を伝えて、逆に指示通りできた時は胴上げするかのようなテンションで褒めてあげることで、馬と信頼関係を築けるんじゃないかと思っています。
各セリで1番の値段を出すことです。コンサイナーの仕事をしているなら、そこは目指すところだと思います。エバグリーンは高く売っているな、というようにブランド力を付けていきたいですね。
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