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2023年体験会レポート(5日目)

2023年体験会レポート(5日目)

レポート(5日目)

もう一つの目的 ~研修施設の見学・体験と交流~

本日は研修関連施設の見学を実施しました。

午前中は、公益財団法人軽種馬育成調教センター(BTC)の施設及び「育成調教技術者研修」の見学です。

BTCが位置するJRA日高育成牧場の総面積は約1,500haあり、英国のニューマーケットや仏国のシャンティイなどと同等の大型育成調教場とのことで、現在は多数の民間育成業者がこの施設を利用して強い馬づくりに励んでいます。ゴールドシップなどのGⅠ馬などもここで育成されていました。

ここには、広大な草原を利用した直線2000㍍の芝馬場や全長1000㍍の屋内ウッドチップコース、1000㍍の坂路馬場をはじめ、使用する用途にあわせて使い分けができる1600㍍と800㍍、600㍍のトラック馬場などがあり、参加者はその規模に驚いた様子でした。


BTCでシミュレーターを体験

続いて「育成調教技術者研修」の見学が行われたが、BTCが行っているこの研修は、強い馬づくりのために、優れた騎乗者を養成し、また競走馬の育成について高い技術および深い知識を習得させることを目的とした1年間の研修になります。

見学では、現役研修生の部班運動や走路騎乗を見学しましたが、乗馬初心者でも入講から約4ヶ月程度でこれだけ騎乗できていることに驚いていました。走路騎乗中に研修生が落馬し、軽い骨折となるアクシデントがありましたが、参加者は研修には厳しい一面があることを痛感した様子でした。

この後、参加者は体験乗馬を行いましたが、特に乗馬初心者は馬に騎乗することの難しさを肌で感じていたようです。研修見学・体験乗馬の後は、あかしあ寮のトレーニングルームで、騎乗シミュレーター(電動木馬)の体験をおこないましたが、このシミュレーターは馬の動きやクビの強さなどを忠実に再現した乗馬マシンであり、BTC教官などから指導を受けながら騎乗スタイルの基礎などを体験しました。


現役研修生との昼食会

そして、昼食です。今年は現役研修生の皆様を交えた昼食会となりました。参加者が年齢の近い現役研修生と活発に話ができるよう、あえて同行スタッフ・BTC教官も席を外しました。

参加者の多くがBTC研修の入講を目指しており、現役研修生に研修の内容、寮生活のこと、休日の過ごし方などを尋ね、理解した様子で、BTC研修への意欲がさらに増したように思われる者も見受けられました。昼食会の後は、入講後の自分を想像しながら、出発時間まで騎乗シミュレーターやトレーニング機器を使用するなど、トレーニングルームで過ごす参加者も多くいました。

この後、静内のJBBA静内種馬場に移動して種牡馬、研修施設及び「生産育成技術者研修」の見学です。


騎乗訓練を見学

種牡馬見学では、種付け業務について説明を受けた後、デクラレーションオブウォーを厩舎から出していただき、記念撮影を行いました。

同馬は英インターナショナルSに勝利したJBBAの看板種牡馬であり、参加者はその堂々とした佇まいに圧倒された様子でした。

次に「生産育成技術者研修」の見学です。JBBAが行っているこの研修は、強い馬づくりのために、優れたホースマンを養成し、また競走馬の生産・育成について高い技術および深い知識を習得させることを目的とした1年間の研修になります。

こちらでも乗馬初心者が入講から4ヶ月でここまで騎乗できることに一同感心した様子であったが、なかでもJBBA研修への入講が目標の参加者が食い入るように見ていた姿が印象的でした。


JBBA教官・現役研修生との夕食会

そして、この日の夜は、JBBA藤田課長、加藤調査役、吉井教官をはじめとした養成担当者、現役研修生を交えた夕食会を行いました。体験会も5日目となり緊張もほぐれ雰囲気にも慣れたこともあり、養成担当者や研修生に研修内容やプライベートの過ごし方などについて活発に質問していました。夕食会の最後には、参加者に施設や研修見学の感想、体験会全体の感想などを発表してもらいましたが、体験会での5日間の就業体験やBTCとJBBA見学を通して、各々が自分の将来について少しずつイメージできているようで、各自力強い言葉で発表していました。

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