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2017 体験会レポート(1日目)

2017 体験会レポート(1日目)

レポート(1日目)

競走馬の生産、育成に興味を持つ若者に、実際に牧場での仕事を体験してもらおうという「夏休み牧場で働こう」体験会も、回を重ねて7回目。実施時期を8月下旬から上旬へと変更してから、早くも3回目となります。
過去に何度も参加者を受け入れている牧場では「今年もまたこの季節がやってきましたね。体験会に参加するような子たちはしっかりと目的意識を持った子が多く、私達も受け入れ甲斐があります」と話してくれるように、この試みも馬産地に定着してきたような気がします。今回も北海道はもちろん、東京、大阪、神奈川、埼玉など首都圏の高校生が中心ではありますが、23歳の社会人、24歳の大学生まで、希望とやる気に満ちた17人(男性9人、女性8人)の参加者を6つの牧場が引き受けてくれました。
「牧場を、将来の仕事先としてはっきりと意識している」「牧場の仕事というものを自分の目で確かめたい」「選択肢の一つとして牧場の仕事を考えているので、色々なことを聞いてみたい」と志望の動機は様々ですが、牧場で働いてみたいという思いは共通です。スタートする前は「5泊6日」というスケジュールに不安を抱えていた参加者が、終わってみれば「もっと長くてもよかった」という感想に変わるのも、この体験会ならではのこと。牧場の仕事は楽しいことばかりではなく、厳しい側面もありますが、厳しい中にある楽しさを感じとってもらうにはちょうど良い期間なのかもしれません。今回も、そんな彼らの5泊6日を密着レポートでお届けします。

「夏休み牧場で働こう体験会」スケジュール

1日目7月30日(日)
14時
  • 新千歳空港出発
  • 浦河町へ移動
夕方
  • オリエンテーション
  • 体験牧場との顔合わせ夕食懇親会
  • 夕食あり
宿泊 アエル(浦河町)
2日目7月31日(月)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • 各牧場での牧場就業体験

    実際に体験牧場に宿泊していただきます。

  • 夕食あり
宿泊 各牧場(浦河他)
3日目8月1日(火)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • 各牧場での牧場就業体験

    実際に体験牧場に宿泊していただきます。

  • 夕食あり
宿泊 各牧場(浦河他)
4日目8月2日(水)
午前
  • 朝食あり
  • 各牧場での牧場就業体験
午後
  • 昼食あり
  • AERUにて乗馬体験
  • 専門家の方より講義
夕方
  • 夕食あり
  • BTC職員、牧場関係者を交えた夕食懇親会
宿泊 浦河町
5日目8月3日(木)
午前
  • 朝食あり
  • BTC研修施設見学
午後
  • 昼食あり
  • JBBA静内種馬場見学
夕方
  • 夕食あり
  • JBBA養成担当者及び研修生との懇談会
宿泊 ホテルヒルズ(新冠町)
6日目8月4日(金)
午前
  • 朝食あり
  • JBBA研修見学
午後
  • 昼食あり
  • 関係施設見学
  • ノーザンホースパークにて昼食
15時
  • 新千歳空港解散

集合 ~夢に向かっての第一歩~

「牧場で働こう体験会」は例年通りに午後2時、新千歳空港からのスタートです。今回の参加者は15歳の高校1年生が1人、2年生8人、3年生6人、24歳の大学生が1人。ほか社会人の方も1人ご参加いただきました。全員が高校生だった昨年と比べると、幅広い年齢層の方々に牧場の仕事を体験いただきました。
この体験会は、参加者の方々に牧場の仕事や考え方をご理解いただくと同時に、牧場側にとっても、真剣に牧場で働いてみたいという人たちの意見を聞ける貴重な機会でもあるのです。多くの牧場が、若い人材を求めているのは事実ですが、この体験会を通じて牧場側も何かを感じとっていただけたら幸いです。
毎回、参加者の方に事前アンケートをお願いしておりますが、今回、特徴的だったのは「牧場の人や、他の参加者とのコミュニケーションに不安」という方よりも「体力面に不安」という人が多かったこと。過去の体験会レポートなどが役に立っているのかもしれませんが、参加者の“真剣度”が伝わってきます。
定刻には、全員が集合。ここからバスで宿泊地の浦河へと移動します。全員が初顔合わせ。緊張感は隠せませんが、ここが夢への第一歩。緊張や不安よりも期待に胸が膨らみます。
車内では、それぞれの自己紹介とともにスタッフから簡単な注意事項などの説明もありますが、ほとんどの参加者が初めてみる牧場風景に心を奪われます。車内ではJBBA日本軽種馬協会の生産育成技術者研修、BTC軽種馬育成調教センターが行う育成調教技術者研修に関するVTRなどが流され、自分たちが「馬を育てる現場」に来ていることを実感します。
途中、バスに揺られること約3時間。浦河町の優駿ビレッジAERUに到着します。
ここで部屋割りが行われた後、スケジュールの確認や馬に関する仕事をする上での最低限の注意事項などがスタッフから告げられます。サラブレッドは人間の何倍も大きな動物です。決して攻撃的な動物ではありませんが、ふとした気の緩みが大きな事故につながります。もし、体験会の期間中にケガをしてしまったら、すべてが台無しになってしまうこともあります。それは、参加者はもちろん、受け入れ先の牧場にとっても不本意なこと。そういうことにならないようにしっかりとオリエンテーションが行われます。
そして18時からは受け入れ先の牧場との顔合わせを兼ねた夕食会。この時間は単に顔や名前を憶えてもらうだけではなく、短い時間の中で牧場主の人柄や考え方を理解し、自分を理解してもらわなければなりません。と、同時に同じ時間を共有する仲間を理解する。そういう大切な時間でもあるのです。北海道の食材をふんだんに利用したAERU自慢の料理に舌鼓を打ちながら。この時間が有意義なものになるように私たちは期待します。

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