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2023年体験会レポート(3日目)

2023年体験会レポート(3日目)

レポート(3日目)

就業体験もより実践的に

本日は静内組のレポートです。就業体験2日目も午前8時から開始です。

ホテルから車で10分ほどの新ひだか町静内目名にある(有)岡田牧場は静内でも有数の歴史を持つ牧場です。社長の岡田隆寛さんは、JBBAが行う生産育成技術者研修の修了生であるとともに、育成牧場の(有)目名共同トレーニングセンターや新ひだか町にある(有)アロースタッドの社長も兼務しています。近年では生産馬のヤマカツエースが活躍し、種牡馬となっています。

ここでは、「馬にかかわりのある職業に就くため、仕事内容を詳しく知りたい」という高校3年生の女性、「仕事体験や牧場の方の話を聞いて、就職検討の参考にしたい」という高校2年生の女性、「競走馬の生産や育成に携わりたいので、色々と学びたい」という高校2年生の女性の3人が参加しました。


仔馬の扱い方の説明を聞く参加者

馬房清掃、集放牧、飼葉作り、ブラッシング、放牧地のボロ拾いなどを体験しました。漆原場長から「仔馬が牧草ロールの解いた紐を食べる心配があるから、速やかにきちんと回収する必要がある」といった細かな気配りを教えていただいたり、目名共同トレーニングセンターでは施設や調教を見学する中でコースの石を拾う作業を経験したりしましたが、生産・育成の現場では、管理する馬の安全確保のために、常に細心の注意を払いながら仕事をしていることを学びました。

就業体験の合間には、曳き馬で乗馬体験をしたり、アロースタッドを見学したりする貴重な体験も行いました。

新ひだか町静内古川の(有)グランド牧場は、生産・中期育成・後期育成を行っている総合牧場です。天皇賞(春)に勝ったスズカマンボやチャンピオンズカップ優勝サンビスタ、地方競馬の年度代表馬ヒガシウィルウィン、ラブミーチャンなど活躍馬を輩出している牧場です。

ここでは、「将来競走馬に関わる仕事に就くため、体験により知識を身に付けたい」という高校2年生の男性、「競走馬関係の仕事に就くため、体験を通して自分に何が必要か知りたい」という高校2年生の男性、「牧場に就職するにあたり、馬に対する牧場の考え方を知りたい」という高校3年生の男性の3人が就業体験を行いました。


慣れないフォークを使って作業

(有)グランド牧場は日高管内に3つの生産拠点を持っているほか、その育成牧場には全国の地方競馬場と同程度の1周1200㍍の馬場を備える日本有数の大型牧場です。

今回は、新ひだか町静内真歌にある真歌トレーニングセンターで就業体験を行いますが、就業体験初日は、担当の鈴木さんの案内で本場に向かい、この日行われていたサマーセール上場予定馬の写真撮影を見学するという貴重な機会がありました。

2日目のこの日は、人力による一番牧草の刈り取りが行われており、参加者はフォークを使いながら刈り取られた牧草をトラックに載せ、厩舎の牧草置き場に運ぶ作業の体験を行いました。まだ慣れないフォークの扱いに悪戦苦闘している様子でした。

また、午後からは伊藤専務から馬房清掃の方法を教わりながら、参加者は慣れない手つきで馬房清掃を行いました。「馬房は馬が気持ち良く寝るための場所であることから、馬の気持ちになって清掃する」「清掃の際にボロが見つからない場合は馬が飼葉を食べていない可能性がるため、すぐに報告する」などの説明を受け、馬房清掃は牧場にとっては大切な仕事であることを実感していました。


夕食会の場で情報共有

就業体験後は、ホテルに戻ってJBBA教官が参加した食事会を行いました。静内組は、ホテルの施設の都合で前日に実施した報告会を行うことはできませんでしたが、食事の後に参加者が自主的にホテルのロビーに集合して、ミーティングを開催して情報交換や懇親を深めている姿は非常に頼もしく感じました。

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