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2023年体験会レポート(2日目)

2023年体験会レポート(2日目)

レポート(2日目)

牧場での就業体験が開始!

いよいよ就業体験のスタートです。本日は浦河組のレポートです。7時30分に各牧場に向けて出発しました。

浦河町杵臼にある笹島智則牧場はまだ歴史が浅く小規模な牧場ですが、代表者の笹島智則さんはBTCの育成調教技術者研修の修了生で、バイタリティーに溢れています。将来牧場で働きたい若者が一人でも多くなって欲しいという熱い気持ちから、2021年から体験会を引き受けていただいています。

ここでは「将来は生産牧場で働きたいので、牧場で働くことがどのようなことか知りたい」「高校で馬術部に入部して馬と接している間に、将来馬関係の仕事に就きたいと考えるようになった」「育成牧場で働きたい、厩務員を目指したい」という高校3年生の男性3人が参加してくれました。


馬体の説明を聞く参加者

初日から、集放牧時の曳き馬や馬房清掃の就業体験を行いました。笹島さんからは「馬にも序列があり、それを考慮して放牧や集牧の順番を固定している」という説明がありましたが、実際に曳き馬を経験して、こうした手順の重要性を実感することができたようです。

母馬と離乳前の仔馬の2頭が放牧に出た後の馬房清掃は、初めて経験する参加者はもちろんのこと、馬術部に在籍する参加者でも日頃と勝手が違ったようで、その寝藁の重さに苦戦を強いられている様子でした。

また、笹島さんから馬体について教えていただいたり、離乳作業を見学したり、草刈り機を運転したり、馬運車に乗ったりなど体験会でしかできない貴重な経験をすることができたようです。

生産牧場としてはもちろん、コンサイナーとしても高い評価を受けている浦河町絵笛の(有)谷口牧場で就業体験を行ったのは、「競走馬の生産・育成牧場で働くことが夢で、実際にその仕事を体験したい」という高校2年生の男性、「実際の就労体験を通して、牧場で働くことができるか判断したい」という高校3年生の男性、「競馬に関わる仕事に興味を持ち、仕事体験や牧場の方の話を聞くことで牧場の仕事を詳しく知りたい」という大学1年生の男性の3人です。


初めての集牧作業

コンサイナーは、他の牧場で生まれた馬を預かり、そしてせりに上場するために躾を行います。せり市場は、馬にとっては生まれて初めて訪れる場所で、そこではたくさんの馬たちと多くの人たちに囲まれます。そのようななかでも平常心を保っていられるように、不安なときこそ人を頼るようにと教え込む仕事です。

谷口さんに教えていただきながら、ブラッシングなどの馬の手入れや馬房清掃など厩舎作業に加え、繁殖牝馬や1歳馬の集放牧の体験を行いました。谷口さんは、教えのなかで「ホースマンシップ」という言葉を何度も口にされていましたが、様々な体験を通して体感できたようです。

就業体験最終日には、JRA日高育成牧場へ入厩馬を輸送するため馬運車に同乗する貴重な機会もありましたが、馬運車から降りる谷口牧場の馬は他馬と比較して非常に落ち着いているおり、参加者は「ホースマンシップ」の重要性を再認識していました。


夕食会の場でも情報収集

17時に作業を終えた後はホテルに戻り、浦河組はBTC教官が出席した夕食会を行いました。参加者は事務局や教官に感想を話したり、作業のコツを尋ねたりしていましました。緊張と慣れない牧場作業で、参加者の多くは、早めに就寝した様子でした。

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