2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2023/02/13
2月に入り、極寒の日が続いておりますが、少し日も長くなっているようにも感じられる浦河です。
気温よりも日照時間で季節を感じていると考えられている馬たちは、我々よりも先に春の訪れを感じているかもしれません。それを裏付けるかのように、1歳馬達は先月よりも放牧地で戯れる時間が長くなっているように見受けられます。
写真1.放牧地でひなたぼっこをする1歳馬たちの群れ
昨年生まれた子馬たちは年齢が加算され、当歳(0歳)から1歳に一つ歳を重ねました。日本と同じ北半球の国では原則として、1月1日が来ると同じ年に生まれた馬は一斉に1歳加算されます。一方、季節の異なる、つまり、概ね6カ月遅く生まれる南半球では年齢を加算する基準日が異なり、南アメリカ大陸の国では7月1日、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの各国は8月1日となっています。
さて、今回は2月上旬における生産地の風物詩でもある「種牡馬展示会」について触れてみたいと思います。
種牡馬展示会は種牡馬が繋養されている種馬場ごとに、繋養馬の競走成績および血統背景を含むセールスポイントを解説しながら、新しくスタッドインした新種牡馬を中心にその雄姿をお披露目するイベントです。
各種馬場が発行しているパンフレットでの写真や解説からは感じることができない柔軟性や力強い動き、あるいはどのような牝馬との配合が血統や馬体的に好ましいのかなどもコメントされることから、生産者の方々にとっては重要なイベントとして位置づけられています。
また、セリで馬を購買する馬主やエージェントの方々にとっては、実際に種牡馬を見ることによって、産駒にその特徴が受け継がれているかを把握するためにも重要なイベントとなります。特に新種牡馬は現役時代の体型に近いので、その馬体を観察することは非常に参考になります。
本年の種牡馬展示会は、2月6日~10日にかけて極寒の中、開催されました。その様子について、新種牡馬を中心に写真をお届けします。
写真2.イーストスタッド繋養 新種牡馬マスターフェンサー(by ジャスタウェイ)
写真3.社台SS繋養 新種牡馬サリオス(by ハーツクライ)
写真4.ビッグレッドF繋養 ゴールドシップ(by ステイゴールド)
写真5.優駿SS繋養 新種牡馬チュウワウィザード(by キングカメハメハ)
写真6.サラブレッド・ブリーダーズC繋養 新種牡馬グローリーヴェイズ(by ディープインパクト)
写真7.ダーレージャパン・スタリオンコンプレックス繋養 新種牡馬ウィルテイクチャージ(by Unbridled's Song)
写真8.JBBA静内種馬場繋養 新種牡馬カラヴァッジオ(by Scat Daddy)
写真9.アロースタッド繋養 新種牡馬ステルヴィオ(by ロードカナロア)
写真10.レックススタッド繋養 新種牡馬マカヒキ(by ディープインパクト)