2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2023/10/13
10月に入ってからは朝夕の冷え込みが進み、秋を飛び越えて冬への季節の移り変わりを感じますが、日中の晴れた日には北海道のベストシーズンである「短い秋」を満喫できる浦河です。
日高育成牧場では9月上旬に今年生まれた子馬の離乳をすべて終え、現在は当歳馬のみの群れで夜間放牧していますが、母馬のいない中でもストレスなく過ごしているように見受けられます(写真1)。「天高く馬肥ゆる秋」の言葉のとおり、積雪が始まる期間まですくすくと成長して欲しいと願っています。
写真1.離乳から約1カ月が経過した子馬の群れ
今回は7月のブログでお伝えした「その年に出産していない空胎馬に泌乳を誘発し、乳母としての導入に成功した代理母と子馬」の導入後(写真2)についてお伝えいたします。
写真2.代理母からの愛情を受け順調に成長している子馬(導入から約1カ月)
4月下旬に「親子」となった代理母と子馬ですが、子馬は代理母からの愛情を十二分に受け、春の陽ざしの中で放牧中の2頭は、ほんとうの親子のように映りました(写真3)。なお、心配していた体重の増加率も他の子馬に劣らない程に順調に成長していきました。
写真3.「代理母」と「子馬」は本当の親子のように映りました
また、文部科学省から「マイスターハイスクール(次世代地域産業人材育成刷新事業)」に指定されている静内農業高校の授業において、次世代の馬産業を担う高校生の牧場実習の実習馬としてこの親子は多大な貢献を果たしてくれました。
写真4.静内農業高校の牧場実習の実習馬として貢献を果たした「代理母」と「子馬」
「代理母と子馬の放牧地における様子」および「静内農業高校の牧場実習の実習馬としての様子」の動画は以下のリンクおよびQRコードからご覧いただけます。
次回のブログでは、代理母と子馬の「離乳」について紹介いたします。