2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2016/07/07
梅雨のない北海道は爽やかな夏空、ここ浦河も気持ちのよい好天が続いています!本州の皆さん羨ましいでしょ。と言いたいところですが、今年の北海道は雨が多く、なかなかお日様が顔を出してくれません。例年なら、6月中ごろに行う一番牧草の収穫(乾牧草にして保存するため3~4日晴天が続くことが収穫の必須条件なんです)も、雨の合間を縫って先日やっと始めたところです。まぁ、蝦夷梅雨なんて言葉もありますからね、異常気象とまでは言えないのでしょうが...。ホント、天候不順には困ったものです。
さて、愚痴はこれ位にして、今回は日高育成牧場の場内見学ツアーとJRA日高育成牧場実践研修プログラムの紹介をさせていただきます。まず、場内見学ツアーですが、東京ドーム319個分を上回る1500haの広大な敷地面積を誇る日高育成牧場をバスで案内するもので、基本的には7~9月の水・木曜日に開催しています。この見学ツアーでは、施設見学のほかに「体験乗馬」「フリーダムホースショー」「研究業務紹介」「造鉄装蹄鉄実演」「ブレーキング(人を乗せるための馬の教育)見学」などの特別イベントも用意されているのに、なんと参加費は無料。「牧場の仕事に少し興味はあるけど、牧場体験はハードルが高いゎ」と考えている内気な方にも、気軽に参加いただける内容になっています。ちなみに、私の一押しは、調教施設の中に位置するため通常は一般の方は立入りできない見晴らし台。ここは、日高育成牧場の施設から太平洋までを一望することができる秘密のビューポイントで、北海道の自然の雄大さを堪能できること請け合いです(もちろん、晴れればの話ですけど...)。もし、興味を持たれた方はこちらで、詳細をご確認下さい。http://www.jra.go.jp/news/201606/060102.html
次は、JRA日高育成牧場実践研修プログラム。この研修プログラムは、公益法人日本軽種馬協会の研修事業の一環として、日高育成牧場の職員が講師となり実施している実践的な研修で、競走馬の生産・育成に従事している方であれば5 名程度の少人数グループでどなたでも申し込みいただけます(申込み方法等については、日本軽種馬協会のHPをご覧下さい)。研修は、講義・実技・ディスカッションで構成され、講義と実技の受講メニューは、用意された科目から受講者が自由に選択しカリキュラムを組むシステムになっています。つまり、子馬の飼養管理方法を学びたいから、講義は「馬栄養学の基礎」と「子馬の飼養管理」を受講し、実技は「子馬の引き馬」をとろう!!なんて事ができるのです。しかも、講義23科目、実技9科目から選べるという、もはや個別指導の○○塾も真っ青!?の充実ぶりです。このプログラムは夏季と秋季の2回に分けて実施されていますが、今は夏季プログラムの真っ最中で、今週も二組のグループが当育成牧場を訪れ、熱心に講義に耳を傾け、楽しそうに実技に取組んでいました。
以前、JRA日高育成牧場では研究をしていることをこのブログに書きましたが、このように見学の受入れや研修にも私たちは熱心に取組んでいます。なぜって?それは日高育成牧場のスタッフ一同、本当に馬と人が好きで、少しでも愛する馬や馬に係わる皆さんのお役に立ちたいと心から考えているからなんです(´・ω・)キリッ。
ということで、皆さん!そんな私たちのために、ぜひ見学会や研修会にいらして下さいね。皆さんのお越しを心からお待ちしています。
見学ツアーで立ち寄る「見晴らし台」。ここから広大な施設を一望のもと見渡すことができます。
特別イベント「フリーダムホースショー」では、サラブレッドより遥かに小さいテリー君が演技調教師とともに楽しく息のあった演技を披露しています。
見学ツアーでは、馬の親子とふれあうこともできますよ~。当場の馬たちはよく人に馴れており、とてもフレンドリーです。
こちらは実践研修プログラムの講義風景。とてもリラックスした雰囲気のなかで、興味のある分野の話を聞くことができます。
こちらは実技風景。このように、牧場で実際に役に立つ技術や知識をお伝えすることが、この実践研修プログラムの基本コンセプトになっています。