2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2016/05/10
日高育成牧場に続く西舎桜並木は「優駿さくらロード」と呼ばれ、約1000本のエゾヤマザクラが3キロにもおよび立ち並ぶ浦河町が誇る桜の名所です。その桜も今が盛り。まさに桜のトンネルとなって、訪れる観光客の目を楽しませてくれています。このヤマザクラの並木ですが、本州でみるソメイヨシノとは異り、花の彩りが実にバライティーに富んでおり一本一本開花の程度もまちまちです。不思議に思いネットで調べてみたところ、ヤマザクラは同一地域の同じ群内でも個体の変異が多く、開花時期や花づき、そして花色の濃淡に大きな違いをみせるそうです。開花のタイミングや花の色が同じソメイヨシノとは対照的ですね。桜雲の例えのとおり白雲を思わせるソメイヨシノもよいものですが、白~紅色まで様々な色合いをみせるヤマザクラを観るのもまた楽しいものです。それにこのヤマザクラ。この時期、色濃くなってきた牧草の緑とそれを口にする子馬の姿とよくマッチするんです。桜・牧草・馬のある風景を楽しめるのも、春爛漫の日高ならではの贅沢なのかも知れませんね♪これは、一見の価値あり!ですよ。
さて、4月26日(火)、中山競馬場でJRAブリーズアップセールが開催されました。悪天候によるフェリーの欠航により牝馬組の出発が一日遅れるなどのハプニングはありましたが、大きなトラブルもなく上場した育成馬すべてを購買していただくことができ、正直ホッと胸をなでおろしています。とは言え、1歳馬市場で購買した馬と当場で生産したホームブレッド、一緒に過ごした期間は異なりますが、それぞれが手塩にかけて育成調教をしてきた大切な馬たちです。無事競馬場に送り出せたことに安堵しつつも、これからの健康と安全を祈りながら活躍を見守っていきたいという思いは誰にも負けません。旅立った育成馬が中央競馬のターフの上で躍動する姿を見るのを、今からとても楽しみにしています。また、当場には、調教遅れのためJRAブリーズアップセールを欠場し、北海道トレーニングセール上場を目指すことになった育成馬がいます。これらの馬にも"遅い春"が訪れるよう入念に調整し、万全の状態でセールに臨みたいと思っています。馬耳東風の東風とは、春の風の事ですね。スタッフ一同、残った育成馬にも心地よい東風が吹く日が来る事を願っています。
今年日高育成牧場で産まれたホームブレッドと母馬。桜と牧草と馬の組合せは絵になります。
ブリーズアップセールで3400万円の最高価格を付けたルーラーシップ産駒「ウルトラペガサスの14」。公開調教では、12秒1-11秒4の好時計をマークしました。
北海道トレーニングセールに向けたトレーニングの後、牧草を食みリラックスするJRA育成馬。北海道トレーニングセールが待ち遠しいですね。