2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2016/03/24
はじめまして、JRA日高育成牧場の上野です。
本州では桜の開花宣言の話がちらほら聞かれているようですね。さすがに北海道の春はまだ浅く桜の開花はまだまだですが、先週のポカポカ陽気でBTCの砂馬場はすっかり雪が無くなってしましました。この馬場を使って調教できる日ももう直ぐでしょう。
さて、私の勤務する日高育成牧場では4月26日(火)に中山競馬場で開催されるブリーズアップセールまで一ヶ月余りと言う事で、育成馬の調教にも益々熱がこもりスタッフにもなんとなくピーンと張詰めた緊張が感じられようになってきました。とはいっても、当場のモットーは、馬をリラックスしたなかで調教し、誰でも乗れる素直な馬を作ること。日々の調教や作業にもスマイルを忘れず、人馬ともにフレッシュでハッピーな気持ちでブリーズアップセールをむかえたいものです。
そのようななか、当場にも可愛いい子馬が生まれ、忙しいスタッフの目を和ませてくれています。「あれ?どうして、育成牧場で繁殖を...」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、JRA日高育成牧場は競走馬を育成する育成牧場であるとともに、繁殖から離乳、そして騎乗馴致まで、生産地の様々な課題を研究する研究所でもあるのです。そのため、繁殖や初期育成の研究用として10頭程の繁殖牝馬が繋養されており、こうして子馬が産まれてくるんですね。この子馬はその成長過程を丹念に観察・記録され、そのデータは育成研究に活かされます。その後、ホームブレッドとしてブリーズアップセールに上場されますから、もしかすると中央競馬のターフの上で活躍するかも知れませんね。ちなみに、日高育成牧場の英語表記はHIDAKA TRAINING AND RESARCH CENTERとなっており、ちゃんと研究の文字が入っています。それに、生産育成研究室という立派な研究室もあるんですよ。
競走馬の生産や育成に関することで疑問が生じたときには、ぜひ当場に問合せてみて下さい。博士号を持ったその道のエキスパートが、スッキリと疑問を解消してくれるはずですから。
BTCの1600m砂馬場。雪解けは例年より2週間ほど早いようです。