2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2015/11/25
離乳を終え、次の出産シーズンが始まるまでの間、生産牧場も比較的落ち着いた時期になります。この時期は、日高の地区ごとに様々な勉強会が開催されます。これらの場を活用して、JRA日高育成牧場から当場の職員を講師として派遣し、JRA育成馬を活用して得られた調査研究成果を披露させていただいています。先日(11月18・19日)、日高軽種馬生産振興会青年部連合会と当場との共催で、浦河と門別の2ケ所で「強い馬づくりのための生産育成技術講座2015」を開催いたしました(強い馬づくり講習会)。両日ともに多数の皆様にご来場いただきました。この場をお借りしまして、あらためて御礼申し上げます。
内容は、『分娩日の予測法 -乳汁のpH・Brix測定について-』(村瀬 晴崇)、
『子馬の飼養管理 -生後から2ヶ月齢-』(冨成 雅尚)、『BTC屋内坂路馬場の運動負荷について -美浦トレセン坂路馬場との比較-』(羽田 哲朗)(※浦河会場のみ)、『ローソニア感染症対策』(宮田 健二)(※門別会場のみ)についてでした。毎年、青年部の方と協議し、生産地の皆様が興味をもっている演題を選んでいます。研修会後にいただいた皆様のご意見やご感想を参考に、今後も、皆様のお役に立てる生産育成研究を行ってまいりたいと考えています。
講習会の良さは、興味を持っていることについて勉強しようと思ったときに、本やネットで調べるよりも手っ取り早いということがあります。一方、講習会に参加してみたはいいが、わからないことがあった場合、会場の雰囲気的に『質問や意見を発言しにくい』、あるいは、本当はこんなことが知りたいが『テーマを選べない』など感じている方もいるのではないかと思います。
日高育成牧場では、軽種馬に関する技術習得を目的とした実践研修プログラム(JBBA軽種馬経営高度化指導研修)を行っています。このプログラムは、講義・実習・ディスカッションからなっています。その特色は、少人数のグループで申し込むことができ、自分で学びたいことを選択できます。特にJRAで繋養している繁殖牝馬、子馬、育成馬等を実際に使用して実習を行うことが特徴です。気のあった仲間同士、あるいは牧場就業後の社内研修としても活用していただければ幸いです。日高育成牧場に遊びにきていただくような、気楽な気持ちで参加していただければと思います。
まったく馴致の経験がなくても、乗馬を用いてドライビングの体験を行えます。