2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2015/10/25
騎乗馴致のことをブレーキングといいます。ブレーキングは「ダブルレーンでドライビングを行い、騎乗する前に手綱のハンドル操作やブレーキbrakeを教える」ことから、brakingと思っている方もいるかもしれません。実は、ブレーキングは「break:壊す、折る、破る、断つ」という意味のbreakingなのです。これまでの放牧地での馬同士のルールから、人間対馬の新しいルールを作るということになるのでしょうか。もちろん、力で馬を屈服させるわけではありません。リーダーである人が、馬に理解させながら、教えたい方向に導いていくことが大切です。最も重要なステップは、ローラー(腹帯)装着と、騎乗になります。これらを確実に受け入れさせていきたいものです。
現在、日高育成牧場の59頭の1歳馬については、概ね20頭ずつ3つの群に分けて順次、騎乗馴致を行っています。10月20日現在、第1群(牡)は800m屋内トラックで2周(1周+1周)、第2群(牝)はドライビングと馬房内での騎乗まで行っています。10月26日から残りの第3群(牡+牝)のブレーキングを開始します。
ローラーを装着したときの、ロデオのような動き「カブリ:bucking」です。事前に慣らしていても、このような反応をするものです。調馬策を回しながら受け入れるのを待ち、場合によっては、翌日まで馬房内でつけたままにします。
ダブルレーンによるドライビングでは、後方の御者が馬に前進気勢を与えてコントロールします。やがて、馬自らが歩いていこうとするようになります。
人との約束事を確立した後は、BTC生徒もドライビングを行い、その感覚を学びます。1月からは彼らも自分たちが騎乗馴致に関わった馬に騎乗していきます。
静内農業高校で生産したゴートゥザノースの14(牝 父サマーバード)です。まず、馬房の中で騎乗します。