2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2014/04/28
JRAでは、初期育成期の技術開発や育成研究を目的にサラブレッドの生産も行っています。これらの馬のことをJRAホームブレッドと呼んでおり、2歳まで育成してJRAブリーズアップセールで売却しています。その後は競走期のパフォーマンスを検証した上で、生産地で行われる講習会等で研究成果を普及しています。
今年のJRAホームブレッドは8頭の出産予定で、すでに7頭が生まれました(4月19日現在)。全馬すくすくと育っています。この時期の子馬たちは本当にかわいいものです!
さて、子馬たちもの『競走馬としての躾』は、生まれた時から始まっています。そのひとつが、『引き馬』です。引き馬を教えるためには人馬の信頼関係の構築が大切です。まず、下の写真のように、子馬と母親の間に人が位置することで、馬に安心感を与えます。そして、馬を左側から引くことを教えるために、最初はリード(引き綱)をつけずに子馬の左肩の横に立ち、右手を軽く首に回します。馬を引く人は右手で母馬のスピードをコントロールしながら、子馬を前に促し、子馬に人と一緒に歩くことを教えます。最初は、補助者が必要に応じて後ろから前へ促します。
なお、子馬は、首の力が弱いので、最初はリードをつけません(強く引っ張ると首を痛めることがあります)。概ね生後1ヶ月から2ヶ月程度を目安にリードを装着します。
人を信頼して安心して歩くことが、パドックで厩務員とともに威風堂々と歩くことにつながり、そして、騎手の指示に従って自在に反応する競走馬へと育っていくことにつながっていくのです。