2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2013/09/05
8月19日(月)から4日間にわたり、北海道市場でサマーセールが開催されました。今年のサマーセールは上場馬1,130頭に対して、売却頭数は618頭。売却率は54.69%、売却総額は25億円あまりと、先月開催されたセレクションセールに続き、昨年実績を上回る成績でした。
7月に開催された八戸市場と北海道市場セレクションセールなどで、JRAは合計16頭購買していますが、今回のサマーセールでは56頭を購買しました。これらの購買馬は今後、北海道の日高育成牧場と宮崎県の宮崎育成牧場に配布され、日高育成牧場では昨年産まれたJRAホームブレッド8頭とともに育成されることになります。
9月初めには騎乗馴致を開始し、来年4月に中山競馬場で開催されるブリーズアップセールでの売却を目指して、年内には坂路調教コースで調教ができるまで調教を進めていくことになりますが、その様子は改めて紹介したいと思います。
今回のセリでは、JRAは購買者の立場ですが、今回購買した馬を育成した後にはブリーズアップセールでセリの開催者として売却をしていきます。ホームブレッドの生産、セリにおける購買、育成牧場における競走馬への育成馴致というそれぞれの過程で各種の調査研究を行い、得られた成果を競馬関係者に還元していくことになります。
一方、今年誕生したJRAホームブレッドたちは順調に成長しています。今年最初に誕生したビューティコマンダの13は、3月11日に産まれた時には64kgでしたが、8月23日現在(生後165日後)、すでに252kgにまで成長しています。先日、離乳の時期を迎えて母馬とは別れ別れになりましたが、他のJRAホームブレッドとともに元気に過ごしています。
離乳する時には、親子7組が放牧されている時に離乳する母親だけを遠く離れた放牧場へ連れて行くのですが、子馬は他の子馬とともに放牧場で過ごしており、かつて良く離乳シーンとして放映されていたような親子がお互いにいななきあって呼び合うようなことはなくなりました。子馬にとっても他の仲間と過ごすことで離乳のストレスは軽減されているようです。
離乳のお話や乳母のお話などJRAのホームブレッドに関する話題や、育成馬の活躍情報などはこちらで紹介しています。是非一度訪問してみてください。 → http://blog.jra.jp/ikusei/
日高育成牧場 副場長 横田貞夫
12時開始のセリに先立って午前8時から行われた事前下見では、たくさんの購買予定者が来場して馬体のチェックを行います。
JRAスタッフも複数の眼で、限られた時間のなかで上場馬すべてを入念にチェックしていきます。
北海道市場でのセリの様子も、横からご覧頂くとこんな感じです。
JRAが落札した馬は、直ぐにJRA職員によって頚に埋め込まれているマイクロチップで個体確認を行います。併せて、上場した生産牧場にはアンケート調査を依頼します。この調査結果も生産牧場を初めとした競馬関係者に還元されます。
今年誕生したJRAホームブレッドは7頭ですが、最初に誕生したビューティコマンダの13は、3月11日に産まれた時には64kgでしたが、8月23日現在(生後165日後)、すでに252kgにまで成長しています。写真でもお分かりのとおり、顔つきも精悍になってきました。父親は8月12日現在、ファーストサイヤーランキングで第1位となったヨハネスブルグです。今後の成長が期待されます。