2024/02/13
JRA日高育成牧場です。
2012/09/27
「お馬の親子は仲良しこよし」という歌の文句がありますが、本当に馬の親子は仲良しです。生まれてからしばらくの間は、母馬はいつも子馬のことを心配していますし、子馬も母馬の近くを離れません。でも、子馬が大きくなるにつれ、母馬から離れたところで遊ぶようになります。生まれてから6ヶ月ほどたつと、「仲良しこよし」で過ごしてきた親子に大きな転機が訪れます。「離乳」といって、子馬が母馬から自立するときが来るのです。これは親子双方にとってストレスのかかることですが、競走馬になるためには避けては通れない大きなイベントです。
離乳の方法はいろいろありますが、日高育成牧場では出来るだけストレスが少なくなるように工夫しながら行なっています。今年は、一緒に放牧されている4組の親子のペアーから、まず2頭の親を群れから離して、2頭の母馬と4頭の子馬の群れにします。そして、2週間後に残った2頭の母馬を群れから離すようにしました。こうすることで、群れが少しずつ子馬だけになっていくので、ストレスは少なくなるようです。
写真1:最初に4組の親子の中から2頭の母馬を選んで群れから離します。
写真2:2頭の母馬と4頭の子馬が残ります。全体に落ち着いた様子です。
写真3:2週間後に残った2頭の母馬を群れから離すと、子馬4頭の群れが出来上がります。離乳はこれで終了です。