2024/05/02
JRA日高育成牧場です。
2016/02/18
生産地では、今年の種付けに備えて、各種馬場において種牡馬展示会が始まりました。多くの生産者が展示会に集まり、真剣な眼差しで種牡馬を見つめていました。
特に、活躍した競走馬の種牡馬としての晴れ姿を見るのは楽しいものです。現役時代のパフォーマンスを思い浮かべながら、これからどのような産駒を出していくのか想像すると今から楽しみです。
展示会では、新種牡馬や実績をあげている種牡馬が特に注目されていました。新種牡馬は未知数ですが、市場で売却しやすいところは魅力になります。一方、実績ある種牡馬は信頼度が高いのですが、その分、種付け料も高く、また、人気もあるのでなかなかつけられないのが悩みどころだと思います。
現役時代に競馬ファンに夢を与えてくれたキズナやゴールドシップなどが、種牡馬としても産駒をターフにたくさん送り出して大活躍してくれることを期待しています。
本年、米国から導入されたジャイアンツコーズウエィ産駒のエスケンデレヤ。米国の産駒モアスピリットが今年のケンタッキーダービーの有力馬として注目されています。(JBBA静内種馬場)
2年目のシーズンとなるガリレオ産駒のケープブランコ(JBBA静内種馬場)
年度代表馬モーリス、有馬記念勝利のゴールドアクターなど、昨年は産駒が大活躍したグラスワンダー産駒のスクリーンヒーロー(レックススタッド)
さて、日高育成牧場では2月11日から13日まで、競馬学校騎手課程生徒がJRA育成馬に騎乗しての実践研修を行いました。現在、彼らはトレセンの研修厩舎で競走馬に騎乗していますが、若馬に騎乗するのは初めてとなります。毎日6鞍みっちり騎乗しました。
JRAブリーズアップセールでは、中山競馬場滞在中に1週間滞在し、再度騎乗研修を行います。そして、本番のセールでは調教師や馬主の皆さんが見ている中で、JRA育成馬のパフォーマンスと彼らの騎乗を披露することになります。彼らが再び騎乗する2ヵ月後には、JRA育成馬たちはさらに成長し、また、騎手課程生徒たちもさらに腕を上げていることでしょう。今後、ジョッキーとして活躍していく彼らにとって、いい経験になってくれればと思っています。