2022/03/18
こんにちは。ビッグレッドファームです。
2012/08/31
ビッグレッドファームの蛯名聡です。
中央競馬では、牧場から一番近く、車で2時間ほどで行く事が出来る札幌競馬場には、夏休みを利用して関係馬の応援に向かう機会を作る事も容易な距離であり、牧場スタッフも日帰りで関係馬の応援に向かう機会も多くなります。
私も先日、8月19日に札幌競馬場へ行ってきました。
開門直後の到着となりましたが、既に多くのお客さんが入場されており、最終的には33,000人を超える入場者数となりました。
競馬業界は馬券の売り上げで経済が動きますので、競馬業界で生活させて頂いている身としては、競馬に興味をもって頂く事、競馬場へ来場して頂ける事が、馬券を購入して頂ける事に繋がることもあり、来場されるお客様は混雑で過ごし辛い点も多少はあろうかと存じますが、多くのお客様で賑わう事は、何よりも嬉しい状況でございます。
来年はスタンドの改装工事のため、札幌競馬場での開催はございません。残す所僅かとなった札幌開催ですが、次の開催は再来年となります。
来年開催が無いのは非常にさびしい限りですが、老朽化が進んだスタンドのままでは危険も伴いますし、何よりお客様がより過ごしやすい環境へと変わる過程でもありますから、一競馬ファンとしても、再来年のリニューアル開催を楽しみに待ちたいと思います。
さて、写真は当日のあるシーンを撮影したものです。札幌記念出走馬の本馬場入場が終わった後、お客様前で綺麗に整列している誘導馬たちです。
中央にマイネルレーニア、右端にマイネルスケルツィと育成を手掛けた馬が2頭も無事にお仕事を務めておりました。
競走馬の引退後は、種馬、繁殖牝馬、乗馬などに用途が変わっていきますが、乗馬と言っても、行き先などは中々掴み切れないのが現状です。
前述の2頭は、共に重賞を制覇した馬であり、引退が決まった際に札幌競馬場にて誘導馬としてのお話しを頂きました。
来場されるファンの方は元より、関わった牧場スタッフも遠慮なく会いに行ける誘導馬としてのお話しは大変有り難くも有り、無事に誘導を務め上げることが出来るのだろうかとの一抹の不安もございましたが、こうして無事に誘導馬として頑張っている姿は、生産、育成に携わる者としては大変励みとなります。
勝負の世界ですから、必ず淘汰という言葉は付きまといます。
少しでも長い競走生活を送れるようにと、1頭1頭に思いを込めて、丈夫で結果を残せる馬造りに取り組んでおりますが、残念ながら関わった全馬が希望通りの余生を送れるとは限らないのが競馬の世界です。
お声掛け頂いた札幌競馬場の関係者方々への感謝と、お声を掛け頂けるほどの活躍をしてくれた2頭の現役時代を思い出しながら、札幌記念の発走を待った次第です。
マイネルレーニア、マイネルスケルツィ以外にも中山でマイネルゴーシュ、マイネルチャールズ、マイネルユニバース。中京でコスモハンブルグ、京都でマイネルデスポットが、ビッグレッドファームで生産、育成などに関わった馬として現在も各競馬場で誘導馬として活躍しております。
是非、競馬場で過ごされる時には、誘導馬にもご注目ください。
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