2023/02/09
捲土重来【岡田スタッドグループ】
2021/10/18
セリ上場、預託馬の月次報告、クラブ会報など牧場に従事していると立ち写真の撮影は今や必要不可欠となっています。
当グループは傘下にクラブ法人を収めており、今年も新規募集のシーズンがやってきました。
LCC(ローコスト航空会社)と一緒で極力外部に依存しないサービスを心掛けていますが、
カタログ写真だけはプロへ依頼。お見合い写真と一緒で第一印象が肝心ですから・・。
立ち写真撮影は非常に奥が深くハンドラー・カメラマン・耳立てアシスタントの阿吽の呼吸が要求されます。
先ずはハンドラー、左前肢と右後肢を前後に動かし俗に言う『軸』を作ります。
『軸が広い』『軸が狭い』適正な軸が決まるまでカメラマンの指示が繰り返されます。
軸が決まると両前肢の間隔を微調整。一般的には右をずらします。
ここで軸脚となる左を触ることはリスキー、馬が動いてしまう可能性が高くなるためです。
『ツメひとつぶん前』『ツメ半分下げ』などジッとしていることを祈りながらGOサインを待ちます。
引き綱を緩めながら後退りして準備完了!!
続いて耳立てアシスタント、実は立ち写真を短時間で済ませるうえでキーマンとなる存在。
顔と両耳がやや左斜め前方にピンと向いていることが必須条件ととなるため、ポーズが決まった瞬間に馬の気を引きつけなければなりません。
馬のイナナキを収録したICレコーダーが効果的で適正なポイントで再生します。
馬のイナナキに無反応な馬や逆に過敏な馬には傘や小道具で気を引きつけます。
一見簡単そうで熟練の技が試されます。
ヤクルトファンなら傘の扱いはお手のものかもしれませんね(笑)。
立ち写真の撮影には携わる人の相互理解と忍耐力が必要です。
ひと昔前はハンドラーとカメラマンのトラブルが絶えませんでしたが、
牧場自身で撮影する習慣が身についてきたことで撮影に対する相互理解が格段に深まってきたように思えます。
これから馬業界を志す皆さんも将来は何らかの形で撮影に携わる機会が訪れるはずです。
いい写真は時間が掛かって当たり前、キレてはいけませんよ(笑)!!
自家用車のトランクに常時積んでいる怪しい撮影グッズ。
人間性を疑われそうですが、万一警察の職務質問を受けた場合どう答えたら良いのでしょうか??
多くのレースに出走して様々な競馬場で活躍できる馬の生産・育成を目指しています。
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