シンデレラストーリー【岡田スタッドグループ】

今年もプロ野球ドラフト会議が終了しました。上位指名選手にはスター候補生として当然高い期待

がかけられますが、下位指名の中にも将来の一流プレイヤーが埋もれているケースがあります。

当グループの育成馬にも地味な女の子がいました。その名も後の無敗三冠馬『デアリングタクト』。

ドラフト１位的な華々しさはなく、むしろその他大勢の１頭にすぎない存在でした。

2019年11月デビュー戦

勝ち時計は平凡ながら一瞬の脚で相手を交わし『オヤッ？』と思い始めます。

2020年2月エルフィンステークス

不利な外差しで他馬を子供扱い。『ひょっとして・・』エース級の予感が漂い始めます。

2020年4月桜花賞

まさしく情念の追い込みで激しい消耗戦を制し『これはホンモノ!!』ダイヤの原石に気付き始めます。

2020年5月オークス

　包囲網に嵌まり誰もが敗戦を覚悟した瞬間、ゴール寸前で抜け出す。一気に女王への階段を駆け上がります。

　2020年夏　凱旋放牧

　

わずか半年余りで我々の身近な馬から競馬ファンのアイドルとなり、担当スタッフは嬉しさを通り越し

相当な重圧を感じていました。

　

2020年10月秋華賞

　

周囲のプレッシャーを跳ね除け盤石の競馬で歴史的偉業を達成!!

『シンデレラストーリーの完結』と言いたいところですが、先週コントレイルがJC参戦を正式表明。

アーモンドアイも参戦を匂わせており、文字通り雌雄を決する三冠馬対決に盛り上がることは必至でしょう。

　

コロナ禍の出口が見えず暗いニュースが続きますが、彼女の雑草魂が人々に夢と希望を与えることができれば幸いです。