2017 岡田牧場レポート

2017 岡田牧場レポート

岡田牧場

昨年に続きボクジョブの参加者を受け入れてくれた岡田牧場に今年お世話になるのは馬の魅力を再確認したい男子3名。どんな牧場ライフが待っているのかワクワクしながら今日のこの日を迎えました。


飼い葉作り

まずさせてもらったのは繁殖牝馬の放牧です。大きな馬体は力強く歩を進めます。「馬を引いて歩く」という昨日までの自分だったら想像の中でしかできないような体験です。夢のような、現実離れした体験はもう始まっているんだと実感しました。乾いた寝藁をひっくり返したり集めたりも初めての道具でなんとかこなし、飼い葉と呼ぶ馬のご飯もつくらせてもらいます。飼い葉の中身は3食で異なり、しかも馬ごとに変わります。馬用のサプリもあるなんて知らなかった。見えない所でのきめ細やかなサポートも強い競走馬をつくるためには不可欠な要素だと実感しました。


飼い葉を運ぶ

育成厩舎体験は、なんと朝3時30分から馬に朝の飼い葉をあげて、次の飼い葉を作って5時に終わり、少し休んで6時から再スタートです。餌班と馬房掃除班に分かれて作業開始、育成馬がトレーニングに出て行くのを邪魔しないよう気を付けながら行います。掃除にはフォーク、竹ホウキ、金ホウキ、スコップ、ボロミという道具を使います。女性スタッフが手早く使いこなすのを見せてもらい自分なりに頑張ってみますが疲れが出て来て思うように動けていないように感じます。「体力面のなさを実感します。スタッフの動きはすごいですね。忙しい中、丁寧に教えてくれて本当にありがたいです。」

餌班は、ホワイトボードに書かれた餌の量を間違えないように餌入れの中に入れて行きます。女性スタッフは手慣れているとはいえものすごいスピードで餌を仕上げて行きます。出来上がった餌を手押し車に、積み重ねる順番も工夫しながら積み込み、餌入れと馬房の番号を間違わないようにそれぞれの馬房の前まで運びます。それが終わったら、馬房に馬が飲む水を入れに行き、廊下を掃く。初めての草刈にも挑戦しました。作業の種類は多岐に渡ります。男子達からは「やる事全てに意味があって大事だと思いました。」「厩舎を掃きながら馬に触るのが楽しかった。」との声が上がっていました。


岡田社長に挨拶

育成馬の手入れも手伝わせてもらいました。洗った馬をタオルでふいたりブラシをかけたりして馬体を見ると同じ馬でも繁殖と育成ではこんなに違うのかと驚きました。更に「若馬と現役馬の違いがすごいです。幼さだったり筋肉のつき方も全然違う。重賞で上位に来るような馬にも触らせてもらって嬉しかった。」と貴重な体験を積んだようです。
夕方には岡田社長の計らいで、場長さんが門別競馬場に連れて行ってくれたようです。ジンギスカンに舌鼓を打ちながら北海道競馬の雰囲気を味わい、レースを観戦して、たくさんの刺激を受けました。

体験を通して3名の男子は「牧場体験楽しかったです。馬を扱うのでピリピリした雰囲気なのかと思っていましたがフレンドリーに話しかけてくれました。」 「作業全部が印象に残った。」「3人でいたから頑張れた。朝の早起き、団体生活が良い体験になった。」「普段の生活では経験できないような事を学ばせてもらった。今後の自分の考え方などに影響すると思う。メンタル面にも良いと思う。」
「思っていた以上に重労働だった。それでも目指したい」との感想がありました。

仕事を教えてくれた女性スタッフは「一生懸命頑張っていますね、牧場の仕事は楽しい事もあるけど大変な事の方が多いと思うんです。馬が好きだと言う気持ちが変わらずあって、何があっても馬のために頑張るんだと言う強い意志があればきっと頑張れると思います。生き物が相手なので何年経っても上手くできるようになれないこともあると思うので。」自分に合った馬への携わり方を知るのも大切だとエールを送ってくれました。

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