牧場を知る
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2022/09/28
お久しぶりです、月日が流れるのが早いもので半年、番号一番のY・Tです
こちらは夏休みには入り体験入学、草刈りが終わった&早く宮城に帰りたい、バイクに乗りたい、実家でゴロゴロしたい...etc 早く帰りたい気持ちが抑えられない日々を過ごしております。
さて、今回は8/31にJRA日高育成牧場にて行った離乳実習について書かせて頂こうと思います。
2班ごとに分かれていくので朝の厩舎作業は時間(7時)まで行った後、作ったサンドイッチを片手にバスに乗りいざJRA日高育成牧場へ向かいました。
まず、午前中は母馬、仔馬を収牧、体重、馬体管理等を行い異常がないかチェック。そして馬房に少し入れた後にまた放牧をしました。その後、馬房上げを行いましたが前回の実習時より比較的手早く作業を行うことが出来たと思います。
そして離乳についてですがJRA日高育成牧場では「間引き法」というやり方で実施していると教えていただきました。「間引き法」とは仔馬の飼育環境は変えずに母馬を別の場所へ移動させ離乳をする方法です。
また仔馬の離乳によるストレスを少しでも軽減するためにコンパニオン(別名リード)ホースを放牧地に放し母親たちの代わりとして群れを支える役割をしてもらいます。しかし最終的にはその馬も群れから離し子馬のみになります。
今回は3組の離乳が行われました。2班目はあいにくの雨で親子馬たちは屋根があるシェルターに避難をしておりましたが、すでに離乳をしている仔馬達はコンパニオンホースと共に外で草を食べておりました。人懐っこく元気でした。(可愛い!!)
また離乳予定の3組親子達はシェルター内で離れずに寄り添って仲良く過ごしていました。この後、離れ離れになってしまうと考えると悲しいですが競走馬になるための過程なので仕方がないのかなと割り切るしかありません。
実際に離乳が始まり、何故か親子3組のはずなのですが仔馬が1頭多く4頭いました。母馬が放牧地から離されどんどんと遠くに連れていかれます、仔馬達は母馬たちと離れてしまったので嘶いて母馬たちを呼び続け放牧地を走り回ります。
やはり家族と離れ離れとなってしまうのはつらく悲しい気持ちになります。
しかし何故か多かった1頭の仔馬(離乳済)はなんとなく流れでついてきていたらしく、良く分からないまま仔馬達と走り回っておりました。それを聞いて少しクスっと笑ってしまいました。
今回は雨の為か本来ついてくるはずのコンパニオンホースはいませんでした。恐らくシェルターに余裕が出来たのでそちらでのんびりしていたのかもしれません。良くも悪くも馬は自由でやはりそういうところも可愛いものです。
やはり実際に見てみるとこう心に来るものがありました。この場面を見たからにはただ強い馬を作ることではなくみんなに愛されるような強い馬を作りたいという認識を得ました。
これからも気を抜かずに人馬共に怪我が無いように馬に接し、残りの研修生活も楽しく過ごしていこうと思います。