牧場を知る
牧場で働くまでの流れや先輩紹介、キャリアプランなどを紹介しています!
2015/06/22
初めまして、前回の記事で恥ずかしい寝姿を全世界に晒されたおじいちゃんと申します。さて、このブログをご覧になっている皆様は牧場での作業というとどのようなものを想像されるでしょうか?牧場作業には本当に様々なものがあり、この研修ではそうした作業を実際におこない、学んでいく訳ですが、今回はそんな数ある作業の中でも、最初に教わる基本中の基本の作業、馬房掃除について書きたいと思います。
ふじたく君の記事に書かれているように、馬房掃除は朝、お馬さんたちを放牧に出した後すぐに行われます。作業の流れとしてはおおまかに書くと
① 馬房の裏戸を開け、馬房内に日光が入り、湿った部分が乾くようにする。
② 馬房内に吊るしてある水桶(馬が飲む水を入れる桶)、飼桶(馬の飼い、エサを入れる桶)を外し、洗い場に運ぶ。
③ ボロ(馬の糞)をとる。
④ わらを汚れたわらと綺麗なわらに分け、馬房内に山のようにして積む。
⑤ 綺麗なわらはそのまま馬房内に積んでおき、汚れたわらは捨てる。ちょっと湿っている程度のわらは晴れの日は外に出して乾かし、雨の日は綺麗なわら同様、馬房内に積む。
⑥ 馬房の床を竹ほうきで掃いて綺麗にする。
以上が基本的な流れになります。ボロをとってわらを分けて床を掃いて終わり、こう書くととても簡単なのですが実際にやってみるとこれがまた難しいのです。わらの中に紛れているボロを全て見つけきれず、綺麗なわらの山の中にボロが混ざってしまったり、丁寧にやろうとして時間がかかり過ぎてしまったり、床があちこち湿っていてどこにわらを積めばいいのか途方にくれたり(湿った床は乾かす為、上に積んではダメなのです)、フォークを上手く使えず、わらを移動させるのに時間がかかってしまったり、基本中の基本の作業ですが奥が深く、お馬さん達が快適に過ごす為にとても大切な作業、それが馬房掃除です。
我々研修生一同も最初は慣れない馬房掃除を戸惑いながら、たどたどしくおこなっておりましたが、先生方にご指導いただきながら、牧場勤務の経験がある研修生から話を聞きながら、各自どうしたらより早く、丁寧に掃除ができるかを考えながら日々掃除を行い、今では最初の頃よりも大分早く馬房掃除をこなせるようになりました。
...ですが先生方の馬房掃除と比べるとまだまだ早さ、丁寧さ、共に差は歴然としております。先生方のクオリティに近づけるよう、日々精進していきたいと思います。