牧場を知る
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2023/03/10
3月に入り、寒かった北海道の冬も暖かくなってきて、研修も終盤になりました。
卒業騎乗に向けて残り少ない研修を頑張っているK・Tです。
今回は2月20日から24日までの間、JRA日高育成牧場にて分娩実習を行いました。
私たちの班は運がよく、5日間の間で2回の分娩に立ち会うことが出来ました。
1回目の分娩は20日の21時頃で、監視をしていた同期から生まれそうと電話があり、急いで繫殖厩舎へ移動しました。私たちが着いた頃には生まれてしまっていて、誕生の瞬間を見ることができず少し残念でした。今回分娩に立ち会ったジョディアリエルはなんと、予定日より3週間ほど早く生まれました。これはこの馬が初産であったことが原因でした。
生まれた仔馬は元気で、すぐに立ち上がろうとしていました。しかし生まれてから1時間以内に自分の力だけで立つことが出来なかったため、人間の補助で立たせていました。
立ち上がった後はすぐに初乳を飲みに行こうとします、こちらも1時間以内で飲むことが出来なければ、人の補助で飲ませます。最終的には人の補助が入りましたが、無事に生まれて馬房の外で見ている私もホッとしました。次の日には昨夜生まれたばかりの、ジョディアリエル親子の健康管理と曳き馬を体験させてもらいました。生まれたばかりの仔馬は歩き方を知らないので、一つ一つ人が教えてあげる必要がありました。仔馬が自分で歩くようになると、一人で親と子供を一緒に曳馬します。これがかなり難しく、仔馬に意識が向きすぎてしまうと親がおろそかになり危険です。牧場の方はこれらを安全かつスムーズに行っており、自分もこのように曳けるようになりたいと思いました。
2回目の分娩は22日の朝4時で、今回はほぼ予定日通りのラキュストルでした。今回は、生まれる前に着くことができ、生まれる瞬間に立ち会うことができました。
3産目だったこともあり、初日のアリエルより慣れている感じがしました。こちらも何事もなく無事に生まれて良かったです。
今回の実習は4月から生産牧場で働く自分にとってとても良い経験になりました。
研修も残り僅かなので、気を抜かず最後まで頑張りたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
https://twitter.com/JBBA1990/status/1631053241545883648?s=20