牧場を知る
牧場で働くまでの流れや先輩紹介、キャリアプランなどを紹介しています!
2021/08/03
はじめまして。今回のブログを担当する和歌山県出身の23歳A.Nです。
北海道もいよいよ夏本番という気候になってきました。
さて、JBBA研修には様々なプログラムがありますが、その一環としてスピリッツミノル号が去勢手術を受ける模様を見学しました。スピリッツミノル号は昨年の11月に入厩しましたが、牡馬のままでは研修乗馬として不都合なので今回去勢を行うことになりました。
去勢の意義として主なものに気性的な問題の解決、また理想と考える体形から遠ざかることを避けることがあります。
手術の流れとしてはまず体重測定や聴診・睾丸の触診を行い、鎮静剤を投与します。その後肢、口腔内を洗浄して倒馬・覚醒室に移動します。
それから麻酔薬を投与して倒馬させます。このとき、急激に倒れ込まないように人が支えます。
倒馬させたあと、気管に吸入麻酔機に接続するためのチューブを挿管すると四肢に保定器具を装着して機械で吊り上げ、手術マットに乗せます。
手術部位(陰嚢)を消毒後、局所麻酔を注射します。
ここから手術開始となり、陰嚢を切開して両側の精巣を露出させます。今回の去勢手術方法は、簡単に言えばこの精巣を片方ずつ器具でねじり切ります。切り取れば手術終了です。
あとは、麻酔から覚醒するのを待ちます。が、倒馬時と同様に事故が起こりやすいため、尾と頭絡に保定器具を装着し覚醒時の起立を補助します。
起立して歩様が安定すれば馬運車にて厩舎へ帰ります。
約1時間30分で去勢手術が行われました。
現在スピリッツミノル号は徐々に運動を開始し、研修乗馬として未来のホースマンを育てるべく調教に励んでいます!
我々研修生たちも負けないように日々の研修を精一杯吸収し、立派なホースマンを目指します!
では、また。