JRA実習について

年が明けて、再びJRA実習が始まった。今回の実習では1ハロン20秒前後と今まで私達が体感したことないスピードでの調教を行っている。普段の教育用馬での騎乗訓練では1ハロン25秒のスピードになることすらほとんどない。それなのにまだ乗り慣れていない育成馬で未体験の速度域で乗ることに私はとても不安だった。だが研修が修了し就職すると、このスピードは当たり前になる。それならば今から少しでも経験を積むしかない。そう考えて、私は気合を入れて実習に取り組んだ。

１ヶ月ぶりに乗った育成馬は以前に比べてさらに力強さが増しており、乗っていく難しさを周回コースや坂路で何度も感じた。私は走行ラインを外れてしまうことがあり、それにテンパっていつまでもラインが直せないことがあった。しかしこのまま失敗したままではいられないと思い、実習を見ている教官やJRA日高育成牧場の職員さんにどうしたら上手く乗ることが出来るか何度も指示を仰ぎ、そのアドバイスのおかげで少しずつラインを外れないで乗ることが出来るようになってきた。だが、ここからさらに精度を上げていかないといけない。そのためにも、騎乗訓練やJRA実習での騎乗についての振り返りなど自分に出来ることをもっとおこなっていく。

（K・M）