馴致実習を終えて

日高育成牧場での馴致実習では多くの発見や気づきを得ることができました。

　実習では1歳の馬に初めて触れて、多くの事を経験してきた教育用馬と初めてばかりの若馬の違いを知ることができ、若馬を取り扱う際には多くの苦労がありました。特に蹄の裏掘りはとても難しく、教育用馬のように勝手に上げてくれる事なんて無く、立ち位置が悪いと上げてくれず、ようやく上がったかと思うと持つところが悪く下ろされたり蹴られそうになったりすることもありました。

　実習では若馬に触れる以外にも、実際の馴致作業に参加しドライビングの機会を多く経験させていただきました。ドライビングは教育用馬を使用して何度も練習をしていたのですがあまりうまくできず、馬に好き勝手移動されてしまうばかりでした。正直なところ、その様な状態で本番に向かうのは不安でした。案の定やはり若馬ではうまく行えず馬に振り回されてしまいました。しかし、職員の方が丁寧に教えてくださり、できなかったことが嘘のように動かせるようになりました。

　今回の実習での経験は今後の研修や牧場で働く際にとても大切な事ばかりでした。この経験を忘れることなく、今後の研修に臨んでいきたいです。

（W・I）