初めての騎乗訓練

騎乗審査から数日が経って、ついにこの日がやってきました。入講から半月頑張ってきた私たちを、まるで祝福しているかのような、蒼く、広く澄んだ晴れの日でした。

　初めての騎乗訓練は室内で行いました。騎乗審査によって４グループに分けられ、私は全員が乗馬未経験者のDグループでした。期待と不安と一握りの勇気を持って、訓練に臨みました。

　結果からいうと、全員割と上手くできました。主に調馬策で軽速歩を行ったのですが、皆手放し騎乗にチャレンジできるレベルまで到達することができました。訓練では、この手放し騎乗のほかに、騎乗中にじゃんけんを行ったり、周りにある三角コーンの数を数えたり、はたまた自己紹介をさせられている人もいました。これも全て、意味のある訓練のうちです。

　訓練中に教官が、「お前たちには伸びしろしかない！」と言ってくれました。思えば入講時にも「私達はあなた達を立派な騎乗者にできる確信がある」と言ってくれました。その言葉の意義が少しだけ分かったような気がしました。

　とは言っても、研修は始まったばかり。まだ、コースを騎乗している自分はまだ想像できません。この１年間、長くも短くもありそうです。

（O・S）