2022/05/06
皆様こんにちは、コスモヴューファームの江本です。
2020/12/29
今年も残すところ数日となりましたね。12月も終わりに差し掛かるというのに、コスモヴューファームではまだ大掛かりな除雪作業をするほどの積雪はありません。スタッフとしては大変助かるのですが、これから集中的に降り始めるのではないかとハラハラしています...。
積雪は少なくても、気温は氷点下になる日も増えてきました。地面が氷り、滑りやすくなっているところもあるため、皆様足元にはお気を付けくださいね。
さて、今月の話題は先日香港のシャティン競馬場で行われた「香港カップ」です。
日本からはダノンプレミアム号、ノームコア号、そして唯一の日本人騎手である松岡正海騎手を背に、ウインブライト号が出場。ブライトにとっては、このレースが現役最後のレースとなりました。
日本時間では17時30分の発走だったので、私たちスタッフも終業後休憩所のテレビの前でドキドキしながらレースを待ちました。
スタート後1~3コーナーまでは順調なレース運び。4コーナーを周りいよいよ馬群が直線に向いた後、良い手応えのままじわじわと上がってきたブライトを見たときは、これはいける!勝てる!と期待に胸が膨らみましたが、ゴール直前でノームコア号にかわされ、悔しくも2着に敗れてしまいました...。ただ、現地でも日本でも1番人気であった、イギリス・アイルランドのG1レース7勝という実力の持ち主であるマジカル号を抑えての2着。ブライトの実力を改めて実感した、最高の引退レースだったと思います。
ウインブライト号は2歳でデビューし、6歳現在まで24戦、内9勝(重賞7勝)を収め、その走りで私たちに夢を与え続けてくれました。今年は3月の中山記念に出走後、目標としていたドバイワールドカップデーが中止となり、その後、蹄疾患を発症し、長期休養を余儀なくされてしまいましたが、休養明けの天皇賞を経て、今月得意の香港シャティンで再び彼の雄姿を見ることができて本当に感動しましたし、無事に走り抜いてくれた事にも心から安堵しています。
また過去24戦の内、デビュー当時からほぼ全てのレースで鞍上を務めた松岡正海騎手ですが、レース前のインタビューで語った「彼(ブライト)は友達みたいなものですから。」という一言に、松岡騎手とブライトとの絆を強く感じ、思わず涙が出そうになりました。約4年半、共に戦い続けたかけがえのない戦友だったんだなと、久しぶりに胸がグッとくる瞬間を味わった気がします。もうこのコンビが見られないと思うと寂しい気持ちでいっぱいですが、今は松岡騎手とウインブライト号にたくさんの「ありがとう」と、「長い間お疲れ様でした」という言葉を送りたいと思います。
これからブライトはBRFスタリオンで種牡馬として新たな馬生を歩むことになりますが、次の世代、またその次の世代へとどんどんその力強い走りを繋いでいってほしいですね。まだまだ夢がいっぱいです♪
今年のコスモヴューファームからのブログ投稿は、これで最後になります。拙い文章ではありましたが、お読みくださっていた皆様、一年間ありがとうございました。少しでもこの牧場や業界、競走馬の世界に興味を持っていただければ幸いです。
今年はコロナの影響で世の中の情勢や常識が大きく変わり、当牧場内でも様々な変革があり、あれよあれよという間に一年が終わってしまいました...(笑)しかし来年もスタッフ一同、どんな困難にも負けず、誠意をもって「丈夫な馬づくり」に取り組んでいきたいと思っています!
寒い日が続きますが、皆様どうぞお体ご自愛ください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を!
☆おまけ☆
↑ウインブライト号、おちゃめなワンショット☆ かっこよかったよ!長い間お疲れ様でした!
広大な土地と、充実した調教施設で『丈夫な馬づくり』を基本とした生産・育成を行う総合牧場です。
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