皆様こんにちは。コスモヴューファームの江本です。

夏ですね。涼しいイメージを持たれやすい北海道ですが、夏はやっぱり暑いです。

私、四季の中で一番好きな季節は夏ですが、残念ながら暑さには弱く熱中症気味になることもしばしば。

皆さまも水分・塩分の補給はマメに行い、熱中症などには気を付けてくださいね。

↑仲良く並んでお食事中の親子チーム。曇っていますがこの日は蒸し暑い日でした...。

ちなみに馬たちも熱中症にかかることをご存知ですか？

馬も人間のように汗をかいて体温を下げることが出来る哺乳類ですが、人間とは違い「気温が高いが故に汗をかく」という能力が人間ほど発達しておらず、「運動」による発汗がほとんどであるため、体が気温の変化に順応できず、夏負けをしてしまうことが多いといわれています。

私たちも、暑い時期には調教時間や放牧時間を正午の暑い時間を避けた涼しい時間に調整するなどして、馬たちの体調管理に気を配っています。

更に、夏には馬の（人間も？）天敵である「アブ」も活動し始めます。しつこく付きまとって来る上、噛まれれば痛いし痒いし...。

温度の高いものに集るというアブの習性から、かわいそうなことに人間よりも体温が高い馬の方に集中して群がってしまいます。

↑こちらがアブ。顎で皮膚を噛み切り吸血します。英語では「ホースフライ」といわれる程、この業界ではよく知られている虫です...。

天気が良く気温が上昇してくると、どこからともなく現れ馬の身体に襲い掛かります。

馬も尻尾や皮膚を震わせることだけでは払いきれず、酷いときには馬のお腹まわりに数十匹のアブが群がっていることも...。

当然馬は嫌がるので走り回ったり暴れたりパニックになってしまうこともあります。

走れば体温も上昇し、更にアブを引き寄せてしまう悪循環に陥ってしまうので、放牧する際にはアブが嫌がる成分を含む「ハッカ油」を馬体にシュッシュすることで、アブ対策をしています。

↑ハッカ油に消毒用エタノールと水を混ぜたものです。とっても爽やかな香り。

この時期アウトドアを楽しみたい方も多いとは思いますが、暑さ対策だけでなくアブ対策も、皆様どうぞお忘れなく...。

☆おまけ☆

もうすぐ離乳を迎える当歳たちを少しだけ。約半年ですっかり逞しくなり、力もついてきました。

それでもみんなまだまだ甘えん坊さんです。無事に大人の階段、のぼれるかな～。